★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【日記】SOFT BALLET

f:id:tsuchinoko118:20110628064248j:image:left:w220すみませんね。いつも古い話ばかりで・・・。

両脇キーボード山積みの2人の前で、身体の線が出るピチピチの全身タイツのような出で立ち(ボディコンシャスなのだが)で、どっしりとした低音で歌うボーカル。キーボードの1人は、これまた全身タイツのような出で立ちで、くねくねダンスを踊り続け、もう1人は、客席を睨みつけながら一言も話さず、時にはガスマスクを身につけ観客との対話を拒否したような態度。

といえば、往年のファンは「あ。ソフトバレエ」とわかる。

それほどに見た目強烈なインパクトのデジタルサウンド=テクノなユニットが SOFT BALLET

魅惑の低音。わけのわからない意味不明な歌詞。いわゆるイケメンのボーカル遠藤遼一。
自分に厳しく他人にも厳しく、いつも怒っているパブリックイメージ。医師への道を蹴っての参加という変わり種で、インダストリアル系テクノに影響を受けた全く客ウケしないサウンド担当の藤井麻輝
くねくねダンスで踊りつづけ、ほとんど演奏しないけども、某有名作曲家・アレンジャーのご子息。どひらかというと、客ウケするサウンド担当の森岡賢。(名前からわかるように、お父さんは、森岡賢一郎氏)
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基本的には、鍵盤+シーケンサーな、全編自動演奏で、生の部分は「声」だけ、という、バリバリのテクノサウンドだ。

80年代後期に登場し、世紀末に活動休止。

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しばらくして、また復活したと思ったら、曲のタイトルは「メルヘン・ダイバー」。なぜに、メルヘン?と耳を疑ったものだ。曲調は、今までの(昔の)ソフトバレエとは似ても似つかない人間的な香りのするサウンド。1年ほどでまた休眠状態というか解散することになる。

8ビートが基調の、正当派テクノ。

どれもこれもが、どちらかといえば、攻撃的で、「休憩」や「癒し」のない楽曲が多い。当時の冷戦・世紀末ムードにはピッタリだったが、今、聴き直してみると、「本当にこれが10年以上前の音?」というクオリティの高さが印象に残る反面、踊るというよりは、怒るという形容詞がピッタリの閉塞感だけが強調される楽曲が多く、長時間聴いていると、さすがに、筆者も年なので(笑)疲れてくるのが特徴(笑)