★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【音楽】LOUDNESS

f:id:tsuchinoko118:20120509170614j:image:left:w24080年代にはピコピコテクノやニューウェイブなど、新種・珍種の音楽が洪水のように産まれ消えていったが、いわゆる”ヘビメタ”も、よくわからないブームになり、次々と新しいロックバンドが輩出されていたりした。
もちろん、日本の音楽シーンの話だ。

まだまだ、テレビの歌謡曲・アイドル歌謡が蔓延していた頃に、やはり、男性アイドルとしてデビューし、赤頭巾ちゃん御用心で知名度をあげたレイジーというグループがあった。彼らは、もともと音楽性にこだわりがあったようだが、時が経ち、知名度も向上し、音楽性を追求していくに従い、このアイドル路線が疎ましく思えたのかどうかは、よくわからないが、「きれいな兄さんたち」は、急に、ものすごく小汚い「連中」になり、ラウドネスという名のハードロックバンドに生まれかわる。

ライトハンド奏法を引っさげたギタリストの高崎晃の色彩の濃い楽曲に、タメやモタリがあるわけでもないのに、なぜか重低音の樋口宗孝のドラム。極端にハイトーンの二井原実のボーカルが、独特の”和製ヘヴィメタ”していて、けっこうお気に入りであった。

f:id:tsuchinoko118:20120509170615j:image:right:w300バラエティ色豊かで、1曲の中にとにかく多くのリフや転調が登場し、一種プログレのようで、一歩まちがうとハードな歌謡曲ロックのようなものも含まれる。F1のテーマソングに T-スクエアの「Truth」が出てくるまでは、ROAD RACER を提供したりもしていて、大活躍であった。

今になって、30年も前の音を改めて聞いてみると、その後に多く輩出された「ロックバンド」は、みなラウドネスの影響を受けたのかと思われるほどに「元祖」的な音をしている。X-JAPAN など、ほんとうに、そっくりだ。
10年ほど元気な活動をしていたように思うが、気がつくと、ネタ切れになったのか、高崎が悟りを開いたとかで、突如、宗教くさい方向性に舵を切る。筆者も、このあたりになると、少々、飽きが来てしまったか、ついていけなくなってしまったかに陥った記憶がある。

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しかし、21世紀に入り、突如として原点回帰。オリジナルメンバーに戻り、精力的に活動を再開。年も年だし、日本のロックの重鎮のような趣きもあったのだが、突然、ドラムの樋口がこの世を去る。あまりに突然の訃報に驚き悲しんだ。

その後も、解散するでもなく、日本で、そして海外で、今も活躍中。
いやはや、これぞ、まさに、日本を代表するロックバンドだ。

多くの楽曲を製作している彼らだが、筆者は、いまだに初期の頃の作品が大好物で、ピコピコにあらず、こちらでも、80年代で時間が止まってしまっているのであった。最も大好物はやはり Angel Dust。

http://www.youtube.com/watch?v=-ovxLAhPA6s