★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【音楽】NOKKO -CRAZY CLOUDS-

f:id:tsuchinoko118:20110723101519j:image:left:w240ガールズポップ(と言っていいのかどうかわからないが)バンド「レベッカ」というのが居た。そのフロント・ボーカルが NOKKO(ノッコ)だ。「レベッカ」について、筆者は LOVE IS CASH という MADONNA の MATRIAL GIRL をそのままパクったような曲を聴いて、「なかなか面白いじゃないか(笑)」と感じたのが最初であった。

その後、NOKKO の元気に飛び跳ねそうなキャラや、パワフルなボーカルがウケて、「フレンズ」で大ヒットを飛ばすことになる。その後、徐々に、歌詞が深刻に(笑)なり、バンドの音と NOKKOのボーカルが激しくぶつかりだし、なんというか NOKKO のボカルは、キレているというか、爆破寸前というか、常軌を逸した激しいものへと変貌していく。もはや、初期の、プリティで元気な NOKKO ではなくなっていった。「ラズベリードリーム」あたりでは、もはや「イッてる」「ブチキレてる」といった形容詞がふさわしく、筆者的には、この頃の NOKKO の方が好みだったりする。

しばらくして、「レベッカ」は解散。

あまり詳しくは知らないが、NOKKO は恋人と米国に渡ってうんぬん、ということらしい。ちょうど、そのあたりの曲で、テクノ色満開の名曲「CRAZY CLOUDS」が発表される。

f:id:tsuchinoko118:20110723101520j:image:right:w240NOKKO 単独のヒット曲といえば「人魚」「ライブがはねたら」あたりかも知れないし、レベッカの「フレンズ」をあげる方も多いことと思うが、筆者的には、この「CARZY CLOUDS」が最高傑作だと位置づけている。

NOKKO の微妙なキレぐあい、ブルーノートなピアノに、ハウス・ミュージックあたりの機械的なリズム、そしてこの頃はやっていたファンキーなシンセベース。全日空のCMにも使用され まっかっかないでたちの NOKKO 自身が歌って踊っていたりした。かわいらしいというよりは、かっこいい(笑)

レベッカから NOKKO への過渡期の作品であるがゆえの、微妙な”表現方法”。

この頃のNOKKO でしか出来ない歌唱で、この中途半端なキレぐあいは、絶妙だ。

その後、20世紀もおわり NOKKO の名も耳にすることはなくなるが、2010年1月、突然 iTunes で、カバーアルバムを発表。もはや 90年代末期の NOKKO のキレ具合は皆無で、イマイチという印象だけが残る。

2011年(つまり今年)、8月(つまり来月) 誰が待っているかは知らないが待望のニューアルバムの発表を控える NOKKO 。どうやら、現在も、健在のようである。