★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【音楽】スウィング・アウト・シスター

f:id:tsuchinoko118:20110927051249j:image:left:w22080年代半ば、あからさまなシンセサーザーのホーンセクションで弾けるようなポップサウンド「ブレイクアウト」を発表、またたく間に文字通り”ブレイク”した3人組が、スウィング・アウト・シスターである。
モデル出身のコリーン・ドリュリーをフロントに、鍵盤屋さんのアンディー・コーネルと太鼓屋さんのマーティン・ジャクソンがメンバーで、大半のサウンドがシンセサイザーの自動演奏であるが、非常にジャジーなポップスが特徴だ。なんとなく構成が日本のドリームス・カム・トルゥーに似ている気もするのだが、あまりそうした話題は聞くことがないので筆者の思い過ごしだろう。

筆者が、スゥイング・アウト・シスターと出会ったのは、やはり「ブレイクアウト」。なんときらびやかでゴージャスなホーンアレンジ、難解なコード進行、ハスキーで低音のしっかりしたボーカル、それでいて非常にポップで明るく元気が良いと、好印象を持ったことによる。
その後も「サレンダー」「トワイライト・ワールド」と桂作を立て続けに発表し、すっかり気に入っていたのだが、90年代に差し掛かる頃、太鼓のマーティンが脱退し、次第にポップさが失われていくことになる。
筆者も、しばらく聴くこともなく、すっかり忘れてしまっていた。

f:id:tsuchinoko118:20110927051251j:image:right:w220しかし90年代の半ばに、日本のドラマとのタイアップで「あなたにいて欲しい」が突然登場。再びスゥイング・アウト・シスターの名を聞くことになる。ちょうどCDがようやく世間に蔓延した頃だったので、「あなたにいて欲しい」が冒頭に収録され、後は昔のベスト盤みたいなCDは重宝したものであった。何度も何度も繰り返し聴いていたため、すっかり擦り切れるほどで・・・。
どうでもいいことだが、あなたにいて欲しいの原題は「Now You're Not Here」。今、ここにあなたはいない。ここにコリーンの歌詞のセンスがあるのだが、「いてほしい」などと個人的希望を述べてどうするのか。と、当時も今もやや怒り心頭である。

f:id:tsuchinoko118:20110927051250j:image:left:w220その後もコンスタントに作品を発表。精力的に活動している。それにしても、ひところから、コリーン嬢はまったく年をとらなくなったような気がするが、実はサイボーグなのだろうか。