★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】ミッションインポッシブル3(M:I:3)

公開当時、トム・クルーズがあまり好きではない上に、MI1、MI2が、ただのアクション巨編で、ぜんぜん「スパイ」っぽくないので、本当は、観る予定ではなかったのだが、たまたま見たリメイク版のスーパーマンが、あまりに酷くて気分転換に劇場へ足を運んだ記憶がある。

インポッシブル・ミッション・フォース=IMFに、スパイの意味はないのだが、やはり、スパイ大作戦らしく、ちっとはスパイしてほしかったのが本音。筆者の思うスパイは、やはりエージェントがたくさんいて連携プレーをしたり、調査をすることでの謎解きだったりする。単なるアクションではない(この点では、あまり007シリーズは筆者にとっては好ましくなかったりする)
ポップコーンを片手に座席へ。作品が始まると同時に、クルーズの叫び声、悪そうな親父が「頭に爆弾を埋め込んだ」、そして誰だかわからないけど女性に銃をつきつけ、「10数えるうちに、ラビットフットを渡せ」。すかさず、クルーズ「渡しただろう」。悪そうな親父、耳も貸さず「ラビットフットを渡せ。女を殺す」。あせるクルーズ。どうも事情がさっぱりわからないクルーズ。観客である筆者もわからんぞ。そしてタイトルへ。

なんとMIシリーズに謎解きサスペンスですか。

しかし、そう思う観客を突き放すかのように、ミッションとアクションの連続。しかも今回は、チーム連携プレー。ラビットフットのことなんか忘れてしまう勢いで、どんどん話は進んでいく。あっという間に1時間半。あとは、謎解きも関連するので内緒(笑)。総括すると、これ、おもろいわ。なのであった。

今回の監督はJJエイブラムス。彼の映画初監督差品がこれ。
1作目、2作目がイーサン・ハントの個人プレイアクションだったものから、チーム連携でのアクションに。ここが最もスパイ大作戦らしくなったところ。

話しの筋書きとしては「内部の裏切り者」という1作目をなぞったような話しではあるのだが、重厚な脇役フィリップ・シーモア・ホフマンによるナゾの武器商人とラビットフットと呼ばれるナゾの化学兵器が絡む複雑なプロットが大変良く最初から最後まで飽きることなく楽しめた。
最新作ゴースト・プロトコルも含んで、MIシリーズでは最も好きな作品。

そしてトムクルーズという俳優を見直した作品でもある。

ところが当時、来日して奇行しまくりのトムクルーズのせいなのかどうなのかわからないが、興行的には失敗。MIシリーズもこれでオシマイかと思ったものだが、最高傑作とされるゴースト・プロトコルが公開され大ヒットする。

それにしてもMIシリーズは毎回監督も変わるけれど、長官も変わりますな・・・・