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★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】ゼログラビティ

あんまりオススメしない映画

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地球の上空600kmは重力を感じることのない無重力状態。そこでロシアが自国の衛星を破壊したら、その破片が次々と別の衛星を破壊し、宇宙ゴミが散乱。ちょうどハッブル望遠鏡を触っていた主人公を宇宙ゴミが襲う。乗ってきたスペースシャトルは粉々に破壊され、助けを求めて向かった国際宇宙ステーションも破壊され、危うし主人公。絶体絶命!という内容の「脱出サスペンスもの」である。(SFとも言うかも知れない)

上映時間も90分と短く、B級ホラー映画かと思うような尺の短さである。

しかし本作では、非常に丁寧なCG(VFX)とワイヤーで吊した無重力表現、ものすごく長い長回し(カット割りが極端に少ない)、そしてリアルタイムな時間軸で、かつて見たことのない映像表現にまで昇華されている。

CG(VFX)隆盛の現代において「これ、どうやって撮ったんだろう?」と思わせる映像と出会えることは、少なくなってしまったが、本作はまさにそれ。驚愕の映像体験という宣伝文句は過剰ではない。

キャストは主人公ライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と、ベテランの宇宙飛行士コワルスキー(ジョージ・クルーニー)、その他幾人かの「声」はあれど、基本的にはこの二人だけが登場する。

監督は「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」や「トゥモロー・ワールド」のアルフォンソ・キュアロン監督、長回しが得意な監督さんだが本作ではその長回しがとても活きている。これが、派手なCGの爆発シーンや主人公の活躍シーンで、途切れ途切れの映像であれば、ここまでのスゴミは出ていなかったことであろう。

観客が、あたかもリアルタイムに、その事態を”観測”しているかのような長回しが本作のキモでもある。

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ストーリーとしては、いたってシンプルで、宇宙で危機に陥った主人公が苦労しながら地球に帰るというもので、映像の大半は「ストーリー」や「ドラマ」ではなく、映像そのものを楽しめるよう趣向が凝らされている。公開時は”3D”。本作ほど3Dに合った作品もめずらしいのではないか。ぜひ劇場で楽しみたい作品の一つだ。

反面、こうした”映像体験”のみの作品の多くは、長くは記憶に残らない。近年まれにみる名作ではあるものの、将来にわたって名作であり続けるのかというと、おそらく10年後には何もなかったように忘れ去られてしまうのであろう。


映画『ゼロ・グラビティ』予告5【HD】 2013年12月13日公開 - YouTube