【音楽】Over the Rainbow
児童文学でおなじみの「オズの魔法使」。その1939年のミュージカル映画の劇中に歌われた名曲が「虹の彼方に( Over the Rainbow )」は、その(オズの魔法使の)美しい世界観がよく表され、またその美しい旋律から長く世界中に愛されている数少ない(おそらくは)ポップスの名曲である。
映画公開時もしっかりとアカデミー賞歌曲賞を受賞、映画作品主演のジュディ・ガーランドの歌声で大ヒットしている。
その後もこの曲の人気は廃れることなく、スタンダードナンバーとして2001年の米国「20世紀の名曲」でも一位に選ばれ、ともかく非常に多くのミュージシャンによってカバーされている。
たとえ映画「オズの魔法使い」を知らずとも、この曲は聴いたことがあるという方も多いだろう。筆者も幼少の頃はそうであった(笑)
それで、この名曲の映画なので、さぞや素晴らしい映画作品なのだろうと期待していたらなるほど、不思議の国のアリスに巻けず劣らずのファンタジーぶりで、しかし冒険を通じて、弱気なライオンは勇気を、知恵のないカカシは考えることを、心のないブリキロボは心を得るというサクセスストーリーにもなっており、魅力的な作品であったが、タイトルにもなっている「オズの魔法使い」は、なんと魔法使いではなくペテン師だったというオチがどうにもこうにも印象深かったりもした。反面、(いちおう魔女・魔法は出てくるものの)そうしたものに頼らず、自分たちの努力で勝ち取ることができると言わんばかりの勇気の押し売りに、爽快感も覚えたものだ。
そしてこの曲。虹の彼方へ。
テクノでは、(非常に多くのミュージシャンがカバーしているが)TM-NETWORK も初期の頃は、この曲と映画・未知との遭遇のテーマ曲を、よくオープニングに演奏していたりした。
タイトルの通り、空に飛び立ってしまいそうな旋律が美しい。
もちろん大逆循環(どしらそふぁみれど)だったりする。