★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】マトリックス

f:id:tsuchinoko118:20120113060605j:image:left:w220現実の世界と思っていた”この世界”が実は電脳世界のバーチャルリアリティ世界。人間はマシーンとの戦いに敗れ、マシーンのエネルギー供給のための家畜となっていた。”マトリックス”とは、その家畜=人間を生存させ(エネルギーを産み出させるため)つくられた、コンピューターの虚構である。人々は、マシーンにエネルギーを奪われながら、虚構の中で生きていくのだ。

なんというアイデア!と、感嘆符付きで紹介されることも多く、日本のコミックをモチーフにしたなど、いろいろなことが言われてはいるが、ウイリアムギブソンを筆頭とする「サイバーパンク」をCGで実写映像化した作品である。

f:id:tsuchinoko118:20120113060603j:image:right:w2201作目は、コンピュータープログラマーとして普通の会社で働くネオことトーマス=アンダーソン君が、モーフィアスと出会い、この世界はニセモノである、と知り、救世主へ生まれ変わるサクセス・ストーリー。

コンピューターの世界論、と、現実の世界論が、ただ馴沿ってあるだけなのだが、その比較が効いている。監督の緻密な観察力には驚きだ。
つまり、”マトリックス”は、インターネット。
人々は、インターネットの中のニセモノの人格(バーチャル)を現実だと確信し、生活している、という設定。
そこには自由はない。
なにかがおかしい。
その通り、ほんとうの世界は別にあり、彼らレジスタンスは、危険を承知で、PPP接続(ぴーがーがーがー)でネットにアクセスするのだ。

f:id:tsuchinoko118:20120113060604j:image:left:w220セキュリティプログラムのスミスが、背広を着たオッサンなのに、ロボットの様な強さ破壊力をもっているところが、おもしろい。

また、ネオの救世主としての覚醒の描写が、
・”マトリックス”のプログラムコードが見える
・物理法則を捻じ曲げるように意識だけでプログラムを書き換える
そして、拳銃の弾を止め、スミスを内部から破壊する、と、なっているところは、非常に興味深かった。