★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】G-SAVIOUR

いわゆる機動戦士ガンダムというアニメの20周年を記念して、実写版(笑)で製作したテレビ映画である。いまや巨大ロボットがCGで大立ち回りをするのは、わりと当たり前のようになってきたが、当時はCGでロボットが動くというだけでも、一見の価値はあったのだ(笑)

話しは、ずいぶんと未来の話しで、スペースコロニーはセツルメンツと呼ばれる時代。アニメの機動戦士ガンダム(ファースト)とは何にも関係のない世界観だが、妙に政治的で、地球連邦とモメてドンパチするところは、しっかりガンダムになっている。肝心のモビルスーツ類は、デザインは大河原邦夫ではあるものの、FセイバーとかGセイバーとかいう名前になっており、「ガンダム」という呼称は”ガンダムタイプ”と分類され、たぶん、白くて、ツノ2本で、人の顔しててみたいなのを言うのだろう。よくわからないが、アニメ時代のガンダム(つまりアムロレイやシャア)のことは、これっぽっちも出てこない。当時は、こんなものはガンダムではなく大河原デザインの別の作品だ、と思っていたのだが、最近の、なんとかガンダム、ガンダムなんとか、などのガンダムシリーズのことを鑑みてみると、たぶん、本作もガンダムなのだろう。

主人公が、ただの中年のおっさん、みたいな人物(失礼)だったのは非常に残念で、キレものも出てこないし、美形もでてこない。いちおう映画なのだがから、魅力的な主人公なり、ヒロインを用意してほしい気もするのだが、なぜか、そういうことには無頓着な作品でひっくり返りそうだった。

地球連邦軍の兵士は、どういうわけか、スターシップ・トゥルーパーズの機動歩兵の格好で、ひっくり返った。正直言えば、ほかのどのシーンもまるっきり覚えていないのに、このシーンだけ覚えているので、たぶん、本作は相当おもしろくなかったのだろう(笑)

さて本題の(笑)CGの方は、なんというか、非常にしょぼい。
なにをやってるのか、わからないほどしょぼい。
予算のこともあるが当時のCG技術なので、たぶん、いまの3Dアクションゲームの方がよほどよくできてると思うぐらいにしょぼい。妙なスピード感を出そうと、とにかく画一的に高速に動かすものだからよけいにしょぼい。期待こそしていなかったが、こんなんだったら創らない方がよかったと思うほどにしょぼい。

トランスフォーマーが実写化されたのだからガンダムも、と思ってみたりもするが、日本でこそガンダムのウケは良いが諸外国になると、はてさて。
もうネタが尽きまくったハリウッドが手を出さないのは、マーケットがものすごく小さいからなのかも知れない。