【映画】サスペリア
驚異の立体音響サーカムサウンドで、繰り広げられる連続殺人事件。イタリアのホラーの巨匠:ダリオ・アルジェントの出世作である。
ドイツの名門バレエ学校に留学してきたスージー。しかし、女生徒の惨殺事件、盲目の講師の惨殺事件・・・たびかさなるナゾの殺人事件。そして学校に棲むという魔女の噂。
やがて、忽然と姿を消した同僚サラに疑問をもったスージーは、すべてのナゾを解くために、まるで迷宮のような校舎の奥へと踏み込んでいった。。。
赤、青、緑の原色ライティング、ハッタリだらけの音響効果、やたらやかましいゴブリンの音楽、画面ガラス叩き割り、ハリガネ地獄、宙吊りの惨死、メンタマ串刺し、当時としては、目新しい映像だらけの本作・・・よくよく考えると、”見たことがない惨殺シーン”だけの、ある意味”オバケ屋敷”的な作品である。
ネタバレになるが、そもそも、このバレエ学校で起こる不思議な殺人事件・・・犯人は学校に棲む魔女なのだが、殺しの理由がない(^^;;
生徒を殺すことで得られる、例えば、いのちが伸びるとか、なにかあれば安心するんだけど、何の理由もなく、複雑な殺し方をするのだ(^^;;
後に続く、ダリオアルジェント作品を見れば、気づくのだが、「無意味な殺し(とくに痛そうな首切りとかが多い)」「うじむし」「少女いじめ」・・・・世間なら、あきれるばかりの不道徳な内容の”映像”=ストーリーはない、そんなものばかり撮っている。
そんな彼に「イタリア・ホラーの”巨匠”」というのも不思議なものである。