★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【会長】サンザンクロースる

今週のお題「サンタクロース」
私は株式会社エヌジェイシー会長。

f:id:tsuchinoko118:20111202082800j:image:left:w220今週のお題は、な、な、なんと「サンタクロース」。私の知っているサンタクロースは、4世紀頃の東ローマ帝国の聖人ニコラオスだ。えん罪の市民を助け、キリストの教えを体現した人物として著名である。さまざまな徳の高い行いの中に、貧しい娘にひそかにお金を恵んだという話があり、また、子供を助けたという話もある。そういう徳の高い人物だっただけに、「自分が好きな人を自分で選んでプレゼントをあげる」ということはしなかっただろうし、ましてや、プレゼントした相手に尊敬してもらおうとか、これみよがしに自分の愛欲の証であると宣伝したりはしてないだろうし、聖なるキリスト礼拝の日を選んで愛欲や性欲を満たす乱痴気騒ぎもしなかっただろうと思われる。

しかしながら、ちまたで耳にする「サンタクロース」は、大正天皇の崩御した日にあらわれるサービス精神旺盛な異国の年神で、なぜかキリスト教の司祭服を身にまとい、空飛ぶトナカイというUFOに乗って現れ、わざわざ煙突から不法に居宅に侵入し、匂いのこもったクツシタに高価な贅沢品を放り込んで去って行くという、ナゾの宇宙人だ。

f:id:tsuchinoko118:20111202082804j:image:right:w220日頃、宗教など・・・とつぶやいて、科学的ではないと完全否定している昨今の社会風潮でさえ、この絶対に居そうもない宇宙人が、あたかもニュートリノやブラックホールのように確実に存在するかのように振る舞うという、にわかに信じがたい異常事態が、さもあたりまえのようになっているようで、いつも大変不思議に思い、眺めている。

正直いって、私には無関係のように思えるし、実際無関係なのだが、毎年12月になると、”クリスマスといえばサンタクロース”と、ナゾの不法入国する外国人がもてはやされ、「クリスマス=キリスト・ミサ=キリストを礼拝」と思いっきり名前が出てくるキリストはすっかり忘れ去られているところに、やや疑問を感じるこの頃である。

噂に依れば、この外国人は宇宙人ではなくグリーンランド在住のグリーンランド人だということで、デンマークの人だったりするそうだ。いま、EUは、大変なことになっているので、サンタクロースも大変なのではないかと思うが、どうなのだろう。世界中に気前よく配布するというプレゼントは、やはり、貨幣レートの都合で質素になるのだろうか。ムリしなくてもいいのに。それとも、ムリをしてでも配布すれば、この活動が、国際的に大ウケで、グリーンランド自治政府のデンマークからの独立運動に一役買っているのだろうか。ともかく、よくわからない存在である。とくに目的が。

実は、ニセモノがたくさんいる、という話も聞いたが、私の頭の中では、すっかり「ウォーリーを探せ」状態だ。きっと、クリスマスと名が付いたものでも、ニセモノが多いのだろう。ホンモノを見つけるのは大変な作業となることうけあいだ。

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そんなわけで、私は、面倒くさいので瞑想する。クリスマスの夜、聖夜、瞑想が終わったら、ただならぬ香りのするクツシタではなく、きれいに洗われた食器に、懐石2Dashと貝柱入りが、たんと盛られている日常に感謝することにしよう。

では、また来週。