★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】アイアンマン3

アベンジャーズの戦いから1年。”アイアンマン”ことトニー・スタークを取り巻く状況はずいぶんと変わっていた。合衆国は”ヒーロー”という個人に委ねることを危惧し、史上最凶のテロリスト”マンダリン”が国内で爆破事件を起こしていた。トニーは、精神的に追い詰められ、次々と新しいスーツを開発、マーク42(42台目)まで達していた。
そんな、ある日、スターク社を切り盛りするペッパー・ポッツのもとにアルドリッチ・キリアンがやってきた。人間の脳の未使用の領域を活性化させるという「エクストリミス」を、スターク社と共同開発しないか、というのだ。非常に危険な技術だと察知したポッツはこれを断る。その様子を監視し、キリアンらを不審に思い尾行したハッピー・ホーガンは、男が薬を摂取したとたんオレンジ色に輝き爆発してしまう現場を目撃し、爆破に巻き込まれ重傷を負う。
ハッピーの事故を知ったスタークはマスコミを通じ、”マンダリン”に宣戦布告。その直後、自宅を襲われ木っ端微塵に。危うく命を落としそうになりつつ、辛くも逃げることに成功し生き延びたスタークは、”マンダリン”が、キリアンの所属するAIMと手を組み、また、オレンジ色の光を発しながら爆死する事故にAIMが絡んでいると知る。

と。わりと健全・健康な時系列の物語を展開してきたアイアンマン・シリーズだが、本作は、のっけから「ナゾ」が多い。推理小説・ミステリー・サスペンスのようなストーリー構成で、最後の最後まで「ナゾ」は「ナゾ」のまま。いちばん最後になって、ようやく全ての「ナゾ」が解けるという”大人”な作りで非常に好感が持てた。

また、ネタバレなので言えないが、物語の最初から登場する米国の敵”マンダリン”というテロリストが実は・・・ 途中、訪ねてくる植物学者が実は・・・と、とにかく出てくるもの、出てくるものが、実は実はと、どんどん二転三転して行き、なかなか真実に辿り着かない非常に頭を使う作りなのも本作の特徴だ。

例のごとく3部作のようで、宣伝では「さらばアイアンマン」と、アイアンマンの最後の戦いを謳ってはいるものの、なにしろ、最初から「マーク42」機が登場するほどに、しこたまアイアンマン・スーツがたくさんあったりする。どのアイアンマン?と、危うく引っかかりそうになったが、アイアンマンはたった1人、トニー・スタークで、そのトニーのラスト・ファイトが描かれる。戦う相手は、もちろん、自分。そして、「エクストリミス」すなわち、人間であったりする。(とても人間には見えないが)
1作目では、アイアンモンガー。2作目では、ウィップラッシュ(スーツ付)+制御を奪われたウォーマシンと、パワードスーツ(メカ)同志の戦いが描かれていたが、今作では、そういう「メカ」と戦うのではなく、自分、強化人間、と、人との戦いになっている。

アイアンマンといえばパワードスーツ。メカ・メカしたバトルアクション。
のところを、あえて”人アクション”にしたところも二重丸。
最終作にして、また、新しい工夫を取り入れているところも、なかなかのものだ。
公開中のため、ほとんど書けないのが悔しい。

ぜひ劇場に足を運んでくだされ。

ところで、3Dだったのだが、なんというか、筆者が乱視が強くあまり目が良くないせいか、さほど3Dに見えないこともあって、没入感がイマイチで・・・
映画は2Dのもの。
2Dは2Dで楽しむのが一番だと思う今日この頃・・・