【映画】パニックルーム
2002年米作品。監督は「セブン」「エイリアン3」「ファイトクラブ」などスタイリッシュな作品でおなじみのデビッド・フィンチャー。主演はジョディ・フォスター。ヒッチコックを意識したようなサスペンス・・・だと思う。
夫と離婚し、娘と新居に引っ越してきたメグ(ジョディ・フォスター)。しかしその夜、3人の強盗が家に侵入してきた。メグは娘とともに屋内の緊急避難スペース「パニック・ルーム」へと逃げ込む。
緊急避難室という密閉された部屋に閉じこもったまま、外でウロウロしている強盗団と戦う筋書きで、なかなか、興味深い。
しかも、フィンチャーに、ジョディフォスターのサスペンスと聞けば、期待MAX。
が、しかし、
が、しかし、
が、しかし、
話もいい、演出もいい、演技もいい。
が、なぜか、何か大切なものが欠けてる気がして、期待通りには、楽しめなかった。
ジョディフォスターが強そうなのだ。
3人の強盗団より、圧倒的に強そうなジョディフォスター。密閉された部屋に逃げ込むより、銃や木刀で、戦いそうなフォスター。案の定、プロパンガスで引火したり、大活躍である。
かたや強盗団は、失敗が多かったり、たがいのミスをなじったり、と、どうも威圧感がない。
このため、パニックルームに逃げ込む必要性や、メグ(フォスター)がピンチだというのが、どうしても、納得できないのだ。
いや、ジョディフォスターの演技は最高ですよ。
でも、つくづく、こういう”か弱い母”が、子供を守るために必死で戦う、という役柄が合わないんだなぁ〜と、ため息が漏れてしまうのだった。
ラストでは、ジョディフォスター本領発揮。強盗団を、しっかりと仕留め、安心感が。。。
でも、前半の、物足りなさも手伝って、せいぜい、「そうだろう、そうだろう。やっぱりそうだろう」と思うだけで、緊迫感はゼロ。
かといって、面白くないのかというと、けっこう、よく出来た話ですよ、とは、思う・・・
なんとまあ、ややこしい作品なのだろう。
俳優さんの役割って、やっぱり重要ですね。