★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】ファイトクラブ

f:id:tsuchinoko118:20110623165518j:image:left:w200プロジェクトメイヘムで死んだ者には名前がある。
ヒズ・ネーム・イズ・ロバート・ポールセン。
ヒズ・ネーム・イズ・ロバート・ポールセン。

監督は「エイリアン3」「セブン」のデビッド・フィンチャー。出演は、エドワード・ノートンブラッド・ピット、ヘレナボトム・カーター。

シンプルな「殴り合い」への回帰。暴力こそ男の生きる道。アンモラルかつ残虐な作品と、酷評された本作こそは、フィンチャー節炸裂!と、言ったところか。

エリート・サラリーマンのジャック(正確には名はない)は、不眠症に悩まされていた。ある日、知り合った、タイラー・ダーデンという男と、殴り合いをしたことを機会に、”ナゾのボクシング・クラブ”=ファイトクラブが結成される。

ルール1・ファイトクラブの事を口外するな!
ルール2・ファイトクラブの事を絶対に口外するな!

殴り合いが目的だったはずの「ファイトクラブ」は、次第に、組織的な反社会的「いたずら」へと行動を移し、犯罪集団へとエスカレートしていく。

サラリーマン・ジャックは、その破天荒ぶりに恐怖し、タイラー・ダーデンと「ファイトクラブ」の行動を阻止すべく、立ち上がるが、そこには驚愕の真実が隠されていた。

フィンチャー監督が、エイリアン3で、こっそり出していた「男のための男による男だけの世界」の”独特”な世界観を、ここに来て確立。その宗教チックな集団行動のキテレツな描写は、マッドマックス2以来の異常な(まさにキチガイじみた)世界。

f:id:tsuchinoko118:20110623165849j:image:right:w200一見、ブラッド・ピットが主演のように見えるが、演技派エドワード・ノートンが主演。冴えた演技は、すっかりブラピを食ってしまっているほど好演。

細部にこだわったCG、暴力的としか言いようのない映像の洪水。あまりの小汚さにヘドの出る最高のエンターテイメント作品。ケナしているように聞こえるが、文句なしの星5つ、あっという間の2時間である。

すべてが終わるまで、あと3分。僕らはなぜ「ファイトクラブ」にいたのか、なぜルールは実行されたのか。ぼくは全て記憶している。タイラー、君を伝説にしてやるよ・・・残り2分30秒。。。

現代人の心の病気を、独特の角度から、鋭くえぐりとった桂作。