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★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】レフト・ビハインド

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航空機パイロットのレイは、ここしばらく妻のアイリーンと、いまひとつうまくいってない。アイリーンがキリスト教にどっぷりで「家族よりも神」だったからだ。そのせいもあり、CAのハーティと不倫関係にもなっていた。誕生日なので家族で集まり、祝うその日、レイの娘クローイも帰省してくるのだが、仕事だ、と家には帰らず、ロンドンへのフライト。その時、突如として、大勢の人々が姿を消した。

一瞬にして服だけ残して消えてしまったのだ。どうやら、世界中で人間が消失してしまったらしい。レイの操縦するフライト中の飛行機も例外ではなかった。

副操縦士が消えてしまい、別の飛行機と接触、燃料漏れが発生。いちはやく、どこかの飛行場に着陸しなくては、墜落してしまう。しかし、どこの管制塔とも連絡がとれない。レイは思い出す。妻のアイリーンが、聖書に書かれている「携挙」について、いつも語っていたことを。

聖書が語る世界の終わり。イエス・キリストを信じる者は一瞬のうちに天空に挙げられ、キリストと空中で会う。信じていない者は、そのまま地上に残され、大患難の中に取り残される=レフト・ビハインド、ということを。

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世紀末にノストラダムスの大予言や、世界の終わりがやたらと流行っていた時代に、ティム・ラヘイ牧師によって書かれ、大ベストセラーとなった「レフト・ビハインド」を原作として、映画化された作品である。

過去に一度「邦題:人間消失」というスゴイ名前の3部作で映画化されているので、リメイクということになると思うが、聖書の終末論で登場する「携挙」の後、地上に取り残された人を中心に、ヨハネの黙示録の預言が成就していく地上の話を描く。

(患難前携挙説という立場をとった作品で、ヨハネの黙示録そのものを現代劇として書いているような作品である)

旧3部作では、中東の戦火から始まり、飛行機の携挙、地上の携挙は軽く流して、ニコライという悪魔の子(オーメンのダミアンみたいなキャラ)と超能力戦争になったりというもので、主人公はジャーナリストのバックだったが、原作者の牧師が怒って訴訟するなど、かなりの酷評で、ほとんど打ち切りみたいな状態で終わってないのに終わってしまったようだ。(筆者的には、あのショボさ、できの悪さは、なかなか好きだったのだが(笑))

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世紀末も通り抜け21世紀に入ったこの時期に、どういういきさつで、世紀末ものオカルトパニックな本作をリメイクするに至ったのかはよくわからないが、ニコラス・ケイジ主演(レイ役)で2014年にリメイク~日本ではクロックワークス配給で2015年に公開されてしまった。

おそらく原作には忠実なのかも知れないが、キリスト教の話は、ほとんど出てこない。携挙があった、飛行機が落ちそうだ、さあどうなるどうなる、という展開で、エアポート2015 かと思うような内容になっている。携挙があってもなくても、飛行機が墜落しそうだパニックムービーなので、レフトビハインドである必要性がないような気がするし、そうなると、家族の確執=宗教嫌いなどが、ほぼ無意味なストーリーになりと、脚本的にも演出的にも、よろしくない。

ぶっちゃけ言ってしまえば「ぜんぜん全く面白くない」作品であった。

(しかし原作者は喜んでいるらしい)

どうやら、またもや3部作になるようで、その序章であるからこうなのだ、と言われればそれまでだが、どもかく、全く面白くないことは事実だ(笑)

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次作(ほんとうに作るのかどうかナゾだが)、トリビュレーション・フォース(大患難部隊)では、反キリストと戦うためのキリスト教信者という話が主軸になるので、たぶん、もうちょっと面白くなるのだと思うが、内容以前に、なんでこんなに、ひどい脚本と、ひどい演出に、ひどい演技で、完成させてしまったのか、理解に苦しむ。

宗教色を強くしてでも、もっと、レイ家族を中心に、キリストを語らせた方が良かったのではないか。なんとか、わかりやすいパニック映画仕立てにしたところが大失敗であるように感じる。これなら旧作の1作目の方がよっぽど面白かったですよ(笑)


突然多くの人間が消えてしまった!映画『レフト・ビハインド』予告編 - YouTube