【PC】Office365
しばらく前から Office365 という製品が登場していたのは聞いていたのだが、いったいどういうものかよくわからずにいたりして、それとは別に Office2012 があったりしてイマイチピンと来てなかったのだが、先日、マイクロソフトのひとに話を聞いて「な~るほど」と急に興味津々。
筆者の耳にしていた Office365 は「クラウド」というキーワードだけ(笑)
あのような複雑で高度なものをクラウドなんてムリムリ、いったいどんなショボイ製品だと思って、あえて黙殺していたところがある。申し訳ございません。
実際の Office365 は、ごくごく普通の Office2012 であった。
ソフトウェアは、インストールする従来のものと同じもので、契約形態(ライセンス)だけクラウドというものだ。
つまり、今までだと Office が欲しければ、PC1台(デバイス1台)につき1個、CDなり何なりで購入する必要があった。会社用と自宅用、持ち歩きタブレット用、1台に1個、必ず購入しなくてはならなかった。これはデバイスに対して1つのライセンスというものだったからだ。
しかし Office365 だと、一人のユーザーにライセンスが付与される。
会社用PC、自宅用PC、持ち歩き用タブレット、スマホ、それぞれに Office をインストールしても構わないという契約形態だ。(最大5デバイスまでだそうな)
これは Adobe の CreativeCloud に似ていると気がついたのは、マイクロソフトのひとの話を聞いた後だった。申し訳ございません。
思えば筆者は Adobe のときも「クラウドで、イラストレーターやフォトショップなどムリムリ」と、しつこいほどに CDを購入しつづけていた(笑)
フタをあけてみると、ソフトをインストールすることは何ら変わらず、ただ、契約上ライセンスチェックなどがクラウドだというわけで、半年・一年、毎回高額の費用を支払っていたのが、毎月払いになったというだけ。
MS Office365 も同じ感覚の製品のようだ。
製品の性能の実態は何も変わらない。
そしてさらに、このライセンス形態に変わったことで、うれしいこともある。
アカウント(ユーザー)にライセンスが付与されているので、複数のPCデバイスに同時にインストール出来る点。一人の人間が同時に、複数のPCで、Officeを操作することはないので(あるかも知れないが(笑))こうしたことが可能になる。
もちろん、複数デバイスとは言っても、そういうことなので、5人の人が使える5台のPCという意味ではない、それはライセンス違反なので注意が必要だ。
筆者は基本的にはクラウドには懐疑的だ。
しかし、こういうハイブリッド的なクラウドなら大賛成。
PCがNC(ネットワークコンピューター)に取って代わられる日、そのような日は来ない。なぜなら、OSの上にさらに上積みした仮想マシン=ブラウザという OS で動かす意味はなく、わざわざそうする意味もないからだ。
実際、どのような Webサービスもアプリを公開し、多くのユーザーが使うのはやっぱりアプリ。デバイスのパフォーマンスを余すところなく使って最良のものをと、考えれば、それは当然の答えだったりする。
答えはクラウドの有効活用と、PCデバイスの有効活用。
そこから広がる世界は確かに広い。
・・・・と思って筆者も開発するソフトウェアには、かなりクラウド関連の技術が投与されている。Office365、筆者もこの際契約変更しようかな。
AdobeCCも ATOK Passport も使ってるぐらいだから。