【会長】私のクセ
今週のお題「私のクセ」
私は株式会社エヌジェイシー会長。いまだに寒暖の激しい昼夜を送るイン金沢だが、もう少し暖かいなら暖かい、寒いのなら寒いとはっきりしてもらえれば、ずいぶんと助かるのなが、いかんせんお天道様のなさることは、我々凡人ではなかなか理解することができず、ちょうど、朝なのに、薄暗く、この世の終わりを示唆する日食ということもあり、ますます理解不能な日々を送っている。諸君、わかったようなふりをして、お天道様を侮ってはいかんぞ。ハロー。
さて、私のクセということだが、クセとは何か。とりあえず辞書を紐解いてみると無意識のうちに、あるいはとくに意識することなく行う習慣的な行為のことで、生理的なものは癖とは言わないということなので、たぶん、本能がどうとか前世がどうとかいう話ではない類のもののようだ。
では、私は毎日瞑想にふけったり、しているアレはクセではないのだろうし、意識してしていることがほとんどなので、どれがクセなのかさっぱりわからない。クセは無意識のうちに、あるいはとくに意識することなく、というのだから、「私のクセ」と言われても、意識してなきゃ気づかないのではないか。よくよく考えてみたが、結果、私のクセは私は知らない。
そこで、つちのこ社長に伺ってみたが、つちのこ社長いわく「トイレで所用を足したあと、砂で隠さない」ことをあげていた。なるほど、普通、猫は所用が終わると、排泄物を徳川埋蔵金を隠すごとく砂をかけるものだ。たしかに、わたしは砂をかけない。しかし、それはクゼではない。わざとだ。だから、私は所用が終わると、素早く片付けるように、つちのこ社長に業務命令を出している。片付けるまでは、業務命令、業務命令、ついてまわって業務命令だ。だからそれはクセではない。
その他にも、つちのこ社長は「毛をなめる」「猫じゃらしをブラブラさせると追いかける」など、さまざまなことを語るのだが、どれもこれも生理的なものなので、クセというわけではない。(はずだ、たぶん)
では、いったい何をクセというのだろうか。調べてみたが。いまいち明確な回答は得られなかった。ネットで「癖」をひもとくと、盗癖、ダラダラ壁、収集癖、虚言癖などなど、たくさん出てきたが、なるほど生命の直接的な維持には関係のないことの方が多そうだ。噛み癖、ひっかき癖あたりは、私にも何となく心当たりがあるが、情報を追いかけると、最後には必ず「猫が噛む、ひっかくのは当たり前」に行き着く。なにしろ、狩猟=ハンターだから当然だ。本能のようなもので生理的なものだ。
だから癖ではない。
自分にとって不都合だから「癖」とは、まったくもって何という言いぐさだ。せまいせまい。視野が狭いぞ。自分と相手は、たとえ兄弟でも同じ地域に住んでいたとしても、文化も何もかもが違うものだ。英語の辞書で癖を探すと、どれもこれも「習慣」に行き着く。しかし日本語では「習慣」と「癖」は違うと言われている。よくわからなくなってきた。
まあ、何にせよ、私には自慢できる癖もないし、自分を卑下する癖もない(と思う)(はずだ)(メイビー)(たぶん)
ある情報では吃音症という病気を「癖」としているケースが平気で見られるような話なので、どうもやっぱり、癖というのは、その語源である「曲」、ある種の差別的な偏見、蔑称の一種なのかも知れない。
では諸君、また会おう。