【映画】バイオハザード2 アポカリプス
しかしながら、映画独自の世界観で製作され大ヒットしたサバイバルホラー「バイオハザード」シリーズは評価が高い。とくに、この2作目は筆者的にはオールタイムの1本となっている。
巨大企業アンブレラがどうのこうの。T-ウイルスがどうのこうの。という設定があるが、基本的にはゾンビ・ホラーアクション、という感じで、単純明快なストーリーの中、主人公たちが戦う、という、それだけの痛快アクションもの。
この傾向は1作目に比べ顕著で、1作目にあった「アリス・・・わたしは誰」とか「いったい、どうしてこんなことに・・・・」というような謎解きは皆無で、ひたすら、ゾンビ化した市民が襲ってくるので、銃で撃ち殺し、ハンマーで頭をたたき割り、殴り蹴り・・と、”ゲーム感覚”で市民を殺していくという内容。
前作では、すっぽんぽん直前の格好で、多少なりとも可憐な演技をしていたアリス=ミラ・ジョボビッチは、すっかりミラ・ジョボビッチで、強いこと強いこと。かすれ声で絶叫しながら、人間離れをしたアクションで罪のない市民を殺して行く。虐殺に近い。
実は、前作のラストで、あやしげな注射をされていたのだが、これがT-ウイルスで、本当ならゾンビ化するはずのところ、アリスは免疫があるのか、強靱なゾンビ並の破壊力を持った「ふつうの人間」(どこが普通だ!)になったということのようだ。
もうひとつ特筆すべきは、ジル・バレンタインの登場。シエンナ・ギロリーの気合いのはいったコスプレで、一部のゲームファンも納得した模様(ほんとかどうかは知らない)
手持ちカメラに、切り返しの早すぎるカメラワークと編集。やや、何をやっているのか、わかりにくい面もあったが、大事なアクションシーンにはCGを使わず、生で演技をしているということもあって、かなり迫力がある。
いちおう続き物だが、1作目の話など、どうでもよいかのようなストーリーなので、とつぜん2作目を観てもOKであろう。
最後には、さらに続編に続く、意味深なエンディングがあるが、な、な、なんと、3作目では、そんなことはなかったかのように黙殺して製作されているので、ますます、「続きもの」であることは考えなくて構わない。
それにしても、無実の市民をバンバン殺しておいて「企業が悪い」は、ないですな(笑)