★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【映画】宇宙からのメッセージ

f:id:tsuchinoko118:20120222073132j:image:left:w220なんと昭和53年の国産SFである。スターウォーズの1作目(エピそ−ド4)が来日公開するぞという年に便乗して、あわてて作ったという、曰くつきのバッタものSF大作。配給が東映ということで、オープニングは、やはり、波がざざざーだ。
監督は、かの”実録ヤクザシリーズ”深作欣二。便乗ものだわ、ストーリーもちゃっちいわで、ボロカスに言われた作品ではあるが、今、こうして再度見てみると、あら不思議。けっこう、よく出来てるじゃないですか。
真田広之は若いし(長編デビュー作)、志穂美悦子はお姫様、天本英世&成田三樹夫の銀ぬり悪役(その口調はお公家さま。宇宙人のくせに地球に「臣下の礼をとれ」とか電文うつんですよ)、R2D2のような気がするロボット、千葉真一、誰なのかわからない外国人や、ビッグモロー”コンバット”軍曹、大阪弁のヤクザ、さらにはスカイマーシャル役で丹波哲郎(人民党)。原作&メカデザインは石森章太郎、そして、”県警VSヤクザ”の深作欣二監督。豪華だ。
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特撮はCGなしで結構な迫力。ラストのシュノーケルカメラによる飛行戦闘シーンは、スターウォーズ3(エピソード6)よりも先手を打ったアイデアで、ニッポン・チャチャチャだ。
サウンドトラックも、ディープパープルのハイウェイスターにしか聴こえないハードロックから、どう聴いてもショスタコーヴィチの交響曲第5番「革命」な名曲”リアベの勇士”など、音楽も便乗テイスト満載。その気合の入り方は、病的(それゆえか、CDが再販されている)としか、いいようがない。
話によると、当時としては破産覚悟の10億円の予算で製作されたらしく、”対スターウォーズ”の脅威へのヤマトダマシイが、うかがい知れる。
肝心のストーリーは、里美八犬伝よろしく、8人の光るクルミの戦士(リアベの戦士)が、地球を救う。。。それだけ。。。。明るい明るいSFファンタジーだが、いや、これ、おすすめです。
ゴジラVSメカゴジラで、宇宙人が、角刈り剃りこみで、ヤクザ言葉を使っているようなのを観るより、よっぽど、おもしろいですよ。
超原爆ミサイル発射!