【映画】クリムゾンリバー

猟奇殺人とアクション！”セブン”の、おどろおどろしい猟奇事件に、痛快なアクションを盛り込んだ、フランス映画のヒット作。ってな解説でいいのだろうか。

おなじみジャンレノと、”ドーベルマン”のアクション俳優ヴャンサンカッセルの、二人の刑事が、それぞれ別の事件を捜査していたところ、別々の事件と思っていた二つの事件は、巧妙に絡み合って、一つの大きなナゾに直面する。

冒頭、いきなり出てくる、死体が、やたらよく出来ていて、まず、びっくり。原作を、わりと忠実になぞったらしいのだが、話が難しすぎて、画面側がついていってない感は、若干ある。
つまり、よぉ〜〜く見ないと、話がわからないのだ。
それでも、しっかりした骨子の原作があるので、決して、いい加減な脚本というわけではない。
ただ、難しいのだ。

ジャンレノ演じるニーマンス警視、はみだしものではあるが、その捜査能力は高い、結構エロい、という役どころで、つまり、普通の「おじさん」。こういう役は、ジャンレノっぽくない。このあたりは、残念無念。

全体的には、残酷な事件の裏側にある残酷な史実、そして残酷な運命。復讐劇であり、かつ、おそろしい陰謀に挑む勇気ある冒険活劇でもある。その点、高く評価したい。