★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【PC】Windows Phone の Unlock(脱獄)

f:id:tsuchinoko118:20111115204531j:image:left:w240iPhone の場合、iTunesストアにある(一応、プラットフォームの提供者である Apple が審査した)アプリしか放り込めない仕様になっている。
このことは、粗悪アプリが蔓延したり、マルウェア(ウイルス・ワーム・スパイウェアなどなど)が入ったりということを防ぐのに、かなり役立っている。閉鎖的だと、あたかも悪いように言われているが、筆者は、なんでもかんでも開放的なのがいいとは思っていない。危険だからだ。

このことは Android の ウイルスまみれな事態が全くもって、プラットフォームの提供者からは改善されていないことからも、やはり、そう思うのであった。

Windows Phone はどうか、というと、アプリの頒布モデルは、Apple のそれにかなり近い。従前のモデルでは、自分が楽しむように、自分勝手にアプリを放り込めたが、最新の"Mango" では、「原則、マーケットプレイスから」しか放り込めなくなり、iTunesZune に変わっただけという感があるほどに閉鎖的になった。

しかし、その反面 chevronwp7 Labs という”脱獄”サイトを半ば公認していたりする。


f:id:tsuchinoko118:20111115204512p:image:right:w240つまりユーザーは、原則「マーケットプレイス」で閉鎖的に利用するが、”脱獄”をしたければすればいい、ということだ。

なるほど、例えば自前でソフトを作って友人に配布したい時や、小さな企業用のアプリなどでは、いちいち、大げさに世界中に公開する意味もないし、仰々しすぎの感がある。「マーケットプレイス」にアプリを公開するためには APP HUB に毎年9800円を支払わなければならず、無料アプリを作って公開するには、1回1500円ほどかかる、という不経済な点も考えれば”脱獄”には一定の魅力がある。

筆者は、現在、小さな企業用のアプリを作っているのだが、「マーケットプレイス」経由にするか「脱獄」にするか、大変悩んだ。(およそ1日も悩んでしまった(笑))


結果として、「配布される」(ダウンロードし、インストールする)ユーザーのことを考え、「マーケットプレイス」経由=年間9800円支払うことに、さきほど決めた。決めたてホヤホヤ。

Windows Phone 7.1 SDKをダウンロードし、インストールし、各電話を”脱獄”してもらい、SDKツールのアプリ配置で放り込んでもらう・・・ マニアなホビーユースなら、それでもよい。しかし、いちおう業務用なので、こういうわずらわしさは致命的だ。こういうことを勧めているサイトでも自己責任でどうぞ。と言ってるほどで、どこにも保証がない。

その点、マーケットプレイス経由なら、Zune上で、あるいは、Phone 上のマーケットプレイスを押すだけだ。(検索も必要だが)

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総じて、冒頭に述べたセキュリティや安全性でも、つくる側の自由、ではなく、使う側、使っていただく側への配慮を考えると、やはり、”脱獄”が”脱獄”である現状では(筆者の個人的事情では)望ましくない。

まだ「マーケットプレイス」の全貌を調べられていないので、プライベート的な公開が出来るのかどうか、そういう売るわけでもない無料なアプリを置いて問題がないのかどうか、など、運用面でよくわかっていない部分が多いのだが、引き続き考察&実験をしていこうと考えている。


こんな話を書いているということは、「プログラム開発」は、だいたい解ったということでもある。なんと簡単な!VC,VBそのままのノリじゃないか! それが Windows Phone 7.5 の今のところの感想だ。