★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【音楽】ペーソス再び

f:id:tsuchinoko118:20111106075845j:image:left:w240舐達磨親方(なめだるまおやかた)こと島本慶とギターの岩田次男の不惑のデュオに、専属司会のスマイリー伊原。知ってる人は知っている”平成歌謡”バンド「ペーソス」。

筆者が始めて「生」ペーソスを見た・聞いたのは、およそ半年前のジェラスガイ(ライブハウス)の20周年記念ライブだが、昨夜(2011年11月5日)再び、「生」ペーソスを体感した。

バンド名の「ペーソス」の通り、哀愁ただよう「50歳中年」の悲哀を歌うバンドということになっているが、作詞の島本慶の視点、詩の表現力から、コミックバンドに近い(笑) バンド結成デビューから8年経過し、「50歳中年の悲哀」だけではなく、「いいだこ」「しゅうまい弁当の唄」などの日常生活で感じたコラムネタ、「ミイラ(年金詐欺)」「無職の女(結婚詐欺)」など時事ネタなど、芸風は多彩になってきており、ますますコミックバンドのようだ(笑) ようだ・近いではなく、たぶん、コミックバンドなのだろう(笑)

f:id:tsuchinoko118:20111105232351j:image:right:w240音楽そのものを聴かせる”印象派”ではなく、歌詞そのものを聞かせるのが「歌謡曲」だと認識していると、専属司会スマイリー伊原が言っていたが、「ペーソス」の魅力は、”音楽性”というよりは、”歌詞”そのものにある。

どちらかというと、思った、感じたことを殴り書きしているような最近のありがちな曲ではなく、詩人の朗読にバック演奏がつき、司会者が背景などを語り盛り上がるというスタイルで、その表現は、中年、エロ、下ネタ、だじゃれ、どうでもいいこと、と、本職が風俗ライターの島本慶らしい雑然とした現代社会の叙事詩で、”歌謡曲”というそのスタイルがピッタリ。基本的にブラックユーモアが多いのも筆者が好意をもっている重要なキーポイントである。

・・・と、まじめに評論してみたが、こんな評論(能書き)よりも、ペーソスは見て聞いて楽しむモノ。そういう意味ではヴィジュアル系だ(笑)

活動拠点はテレビでもなくラジオでもなく巷のライブハウス。
場末のライブハウスの情報をチェックしていると、ある日突然、ペーソスがやってくる。活動は精力的で50歳後半とは思えないほどポジティブだ。ぜひ、一度、体感してほしいバンドだ。

ペーソスご本人様からアップロードして公開していいですよ、と、お墨付きをいただいたので、今回は筆者の好みで3曲。「おやぢいらんかえ」「無職の女」「焼酎のお湯割りをもう一杯」をお届けします。