★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】ノウイング

f:id:tsuchinoko118:20111003045419j:image:left:w22050年前に埋められたタイムカプセルから発見された数字の羅列。
ニコラス・ケイジは、その数字の羅列が、過去50年と、これから先に起こる未来の出来事を、予言したものだと気づく。数字は、大惨事の日付と場所、そして犠牲者の数を示していた。未来の大災難も、次々と的中していく。数字の最後。そこに書かれたことは、人類の滅亡を示唆するものだった。

クロウ〜飛翔伝説〜、ダークシティ、アイ・ロボットのアレックス・プロヤス監督作品。

「2012」と上映時期が近いディザスター映画。

ディザスターといえば、ローランド・エメリッヒの、毎度おなじみのパターン「何の前触れもなく、突然、それは起こり、もう、あとは、ずっとすごいCGで、ひたすらアメリカを壊滅させる」ノリを想像してしまうが、本作は、いつも、どこかダークなプロヤス監督作品。事態は徐々に起こり、徐々にナゾが明らかになり、と、ミステリーサスペンスさながらのジワジワした展開で、話は進む。

数字の羅列は何か。
それは、なぜ、的中するのか。
いったい誰が書いたのか。

そして、最後の予言とは・・・

f:id:tsuchinoko118:20111003045422j:image:right:w300「明らかになった」そのとき、必ず、「なんじゃそれ」「そんなんでいいの?」と、ズッコケルこと請け合いなので、ここでは、書かない(笑)

主演はニコラス・ケイジ。このひとって、作品毎に、顔というか雰囲気が違う。トム・クルーズみたいに、いつも、トム・クルーズだ、じゃなくて作品の登場人物になりきっているところが、興味深い。

そのほかの登場人物には、これといって名のある役者は登場しない。

また目の前に飛行機が墜落、目の前で地下鉄が暴走、衝突、など、ディザスター・シーンが、いちおう見所ではある。「これでもか、これでもか」と、”崩壊”を描写する、エメリッヒ音頭とは一線を画したプロヤス節は、緻密でリアル。

f:id:tsuchinoko118:20111003045423j:image:left:w300ひとりひとりが、死んだ、ことが、きちんと描写される。

その意味で、俳優同士の演技合戦ではなく、CGと俳優と、ストーリーの融合したしっくり感と、アクション映画のはずなのに、どこか物悲しいのが、プロヤス作品の特徴。

監督が、プロヤスだ、というだけで、見たいなぁ、と思っていたのだが、
今回も、やっぱり、見てよかった(^-^)

最後に人類が滅亡してしまうところがいいんですよ(笑)