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★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】アウトレイジ・ビヨンド

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小汚い暴力団の世界を描いて(といっても暴力団の様相をドキュメントしたわけではなく単にエンターティメントとしての暴力描写)ヒットした「アウトレイジ」の続編・パート2が本作「アウトレイジ・ビヨンド」である。

前作で、周囲から少々浮いたインテリヤクザ石原は、前作でほとんど詐欺的な手法でトップにまで上り詰めた加藤と組んで、山王会を経済的に発展させ、もはや警察もうかつに手が出せないほど巨大化していた。

しかし前作での加藤の行動には”疑惑”が残り、”疑惑”はインテリヤクザから経済ヤクザへ変貌し重用される石原へのネタミもあって、またもや裏切り行為へとつながっていく。そこに登場するのは、今度は関西一円を支配する巨大暴力団・花菱会。そして前作でやはり罠にはまって窮地に追い込まれた北野武演ずる大友。さらには、悪徳刑事・片岡の策略。複雑にからみあった、それぞれの思惑が、前作をはるかに凌ぐ”仁義なき戦い”へと全てを巻き込んでいく。

とはいっても、拳銃の撃ち合い、殴り合いというヤクザっぽい戦いがあるわけではない。

北野武監督らしい瞬殺・秒殺・抑えの効かないストレートな残酷描写はあれど、基本的には、小汚い欺しあい、裏切り合いのドロ臭い人間ドラマのオンパレードである。

決して山王会 vs 花菱会にはならないところが北野監督らしいといえばらしい。

特筆すべきは、口達者で、すさまじく言葉の荒い、関西・花菱会の幹部二人組、西野と中田。演じるは、日頃はどちらかというとひょうきんな役柄が多い西田敏行と、塩見三省。これは筆舌に難いので、映像にてご確認いただきたい(笑)

この凄みが出せる俳優さんは、ほかにいないのではないだろうか。

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しかし、この凄みは、終始口先だけで、これといってアクションするわけではない。ずっと座って、偉そうに言ってるだけという描写も非常に興味深い。

そして結果、山王会は崩壊する。

激しい銃の撃ち合い、斬り殺し合いがあるわけでもなく、巨大ヤクザが崩壊していく頭脳戦のストーリーは特筆に値する。

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前作につづいて本作も、やはり日本の大御所ともいえる男優人の演技合戦がすさまじく、筆者にとっては、こちらもオールタイムの一本となっている。

それにしても、石原の殺され方。あれほど痛々しい殺され方も、なかなかない。

北野武監督の頭の中はどうなっているんだろうか(笑)

 


映画『アウトレイジ ビヨンド』予告編 - YouTube