★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】トランスフォーマー・リベンジ

CGが炸裂する巨大人型ロボットものトランスフォーマーの第二弾。ほんの少しだが、ストーリーが濃厚になり、ジョン・タトゥーロ演じるシモンズが大活躍(実家秘密基地はかなり笑わせてもらった。一作目のパンツといい、いわゆるムードメーカーなのだろう。ともかく彼が本作をかなりひきたてている)。

劇場で指定席をまちがって最前列で見たので、とにかく目が痛かったのだが、それでも1作目に比べ、メカの動きがよくわかる。具体的にどうやったのかは、あまりよくわからないが、とりあえず何をやってるのかわかる、というのは映画ではとても大事だ。

あいかわらず「move!move!」「go!go!go!」だらけの脚本ではあったが、ザ・フォールンという非常に悪い敵役が登場し、オプティマス・プライムの過去など、一作目にはなかった重々しい話しがあったのは筆者的には非常によかったと満足している。
ジェットファイヤー翁もいい味で及第点だ。

ただ、いずれにしても、シャイア・ラブーフは苦手だ(笑)

そして、多くのロボットを登場させたことで、それぞれのキャラクターの掘り下げが浅くなってしまい、人間ドラマ。すなわち、シャイア・ラブーフの成長を描ききっていたのかというと、それはものすごく底が浅い。とはいえ、本作は単にCGでロボットが暴れる映画なので、少なくとも筆者は、ストーリー性は求めない。

よくよく見ると、ロボット同志の戦いなので、気づかないかも知れないが、頭をつかんで首をへしおり、脳幹から脊髄をひきずりだしオイルが飛び散りと「これがもし人間なら」ものすごい人体破壊描写のオンパレード。ただただ残虐な暴力映像の嵐だ。
そこに、やれ正義だ、やれ熱い思いだ、やれ地球を守るだ、もっともらしい口実のフリカケをぱっぱとかけると、立派なことをしている勇気のように思えてしまうところが、またあざとい。

暴力は暴力であり理由の如何を問わず殺人は殺人だ。

大義さえあれば、いくら殺しても構わないという子ども向けの大ヒット作。それがトランスフォーマーシリーズだと筆者は頑なに愛している。