★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】X-MEN ZERO

f:id:tsuchinoko118:20120524161403j:image:left:w240本編が始まると、もうすっかりハマり役のヒュー・ジャックマンが、いきなりお父さんを殺害し、兄さんと逃避行、あらゆる戦争で殺戮しまくるシーンで、X−MENシリーズとは思えないような、小汚い画面構成、暴虐と血の惨劇が描かれる。

おなじみのストライカーを中心に、物語は、進んで行き、ヒュー・ジャックマンの過去に何があったのかが、描かれる作品だ。

謎解きもなく、X−MENシリーズに見られるスタイリッシュ感もなく、ただ、ひたすら暴力と暴虐、それに、ストライカーの悪どさだけが、クローズアップされ、ヒュー・ジャックマン の魅力というか、キャラクターを掘り下げているわけでもなく、正直いえば、あまり面白い作品ではなかった。

X−MEN2 を もう一度、なぞったような展開。

そこに、バイオハザード2を、ぱっぱとふりかければこんな感じの作品になっちゃうのかも。

X-MEN の 魅力のひとつに、ミュータント vs 人間の構図から、産み出される差別や排他主義、そこから産まれる戦争など、社会問題とも密接に関わる微妙な問題を取り上げていたところがある。

ミュータントは、単純なヒーローやアンチヒーローではなく、異邦人としての取扱が基本にあったはずだが、本作では、そういう「はじめからある、ちょっと変わった異形の人間」ではなく、あからさまに超人や化け物として、描いてあるような気がする。

f:id:tsuchinoko118:20120524161404j:image:right:w220ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンは、そんな「化け物」の1人で、10番目の作品、人間兵器、「化け物」=ウエポンX。

ここまでなら、人間って、悪いことするなぁ、で、まだ、いいのだが、いろいろと、遺伝子工学などを持ち出して、ウエポンXIを作り出し、兵器としての化け物二体を戦わせ、実験する・・・ という、くだりになってくると、それじゃあ、バイオハザードだよ、と、言いたくなる。

事実、ラストバトルでも、バイオハザードじゃんか、これ。と、少々、興ざめしてしまったりもして、素直に鑑賞することができなくなってしまった。

あああ、早く終わらないかな。
そう思っていたからかも知れないが、ラストシーンには、唖然。

・・・・・ ひとことで言えば「なんじゃそりゃ」。

f:id:tsuchinoko118:20120524161402j:image:left:w240ウルヴァリンの記憶が失われたのは、そんな、しょーもないことでかい!!もっともっと、ショッキングな、観ている私たちも、トラウマになるようなことではないのかい!!


サブウエイ123にすればよかった。。。。。と、当時は思ったものだった。

しかしながら、ヒュージャックマンを観ているつもりになると、ポール・シュレイバーの名演と相まって、とてつもなくすばらしい演技合戦になっている。この点では、意外に見飽きないアクション活劇となっていたりして、お得感があるのだった(笑)