【PC】USBデバイスサーバー PLANEX MZK-DSG04U
通常なら USBケーブルで(または、パラレルケーブルで)パソコンに直接つないで使うプリンター を LAN で共有できるようにするものだ。
プリンターの口(USBやパラレル)に、ぶちゅっと差して、そこから LANケーブルで ハブにつなぐ。場所が離れていたり、複数台のパソコンで共有利用するときに便利だ。
USB
デバイスサーバー
ではなくて
USBデバイス
サーバー
「プリンタサーバー」の「プリンタ」が「USBデバイス」に置き換わったものだ。
つまるところ、プリンターだけではなく、昨今ちまたにあふれる USBで接続するタイプのデバイス =USBメモリ、Webカメラ、USB外付けハードディスク、などなど をLANに変換して、離れた場所からアクセスしたり、共有利用するというものだ。
筆者が開発したNJC Hair Manager Ver5用の CTI ソフトの問い合わせで、電話とパソコンが離れていて(フロントとバックヤード)、LANケーブルだけは、店舗をつくるときに、壁に埋設してもらったが、店の雰囲気を壊すわけにもいかず露出の電話線などは施設したくない・・・なにかいい方法はないか、という相談があったので
アロハUSBのメーカーに聞いてみると、「USBの部分を LANにすれば、うまくいくかも・・・ただし保証はしない」ということで、「USB-LAN」なにそれ? と 初耳だったので興味津々、調べまくってみると、「USBデバイスサーバー」というものに遭遇したのだった。
地元金沢 IO-DATA や 宿敵メルコならぬバッファローも出していて、メーカーHPを読んでみると、「旧型は、認識できないUSB機器も多かったが、新機種は、あれもこれもOK」と案内され、「すべての機器の動作を保証するわけではない」旨が書かれていたりした。ネット上のレビューなども探してみたが、多くは「プリンタサーバーとして使うと、ものすごく便利だが・・・」と、なぜか「USBデバイス」には触れられていなかったりした。あるブログでは、「接続できないものだらけで、もし、どうしても接続したければ、それなりの高いスキルと根気が要求される」と書かれ、ともかく記事の数もものすごく少ない。
また、すこぶる厄介な(うまくいくことが少ない系の)機械らしい。
興味津々で、「人柱」のごとく、「ユーザー様の悩みにお応えすべく」、
PLANEX の MZK-DSG04U という機種を購入してみた。
理由は、筆者はいつもPLANEX(笑)
さっそく、電話〜アロハUSB〜MZK-DSG04U 〜〜 LAN 〜〜〜PC という順序につないで、試してみた。
全然認識しない(笑)
なんどマニュアル通りにやってみても、ダメ。
そこで、ドライバーを完全に削除(ソフトではできないので、手で(笑))もういちど最初から手順通り(マニュアルには書いてないので、この仕組みなら、この手順でないとダメに決まってるの連続)やってみると
いともあっさり認識OK。
いったいどういう構造と理由なのかさっぱりわからないので(このあたり、中身と仕組みが見えないというのは、非常に心苦しい)、いろいろと試してみると
パソコンとUSBデバイスサーバー間にハブは1個でないと、認識できないときがある(理由は不明。2個のハブが介在すると、とにかく認識しない)
パソコンの再起動時、Windows7 などでは、起動時に LANに接続して、社内(またはホーム)か、パブリックネットワークかどうかを判別して、LANを確立するが、(タイミングにもよるのだろうけど)、USBデバイスサーバーを認識するときに、ファイヤーウォールなどがあると、うんともすんとも言わなくなる。このため、パソコンとUSBデバイスサーバー間については、ファイヤーウォールなどを外しておくか、許可リストに加えておく必要がある。とてつもなく難しい作業だ(笑)
アロハUSBで使われている USB-Sririal変換ケーブルは、そもそも USBハブを介在させてもつながらないもの、なので、この運用形態は USBデバイスサーバーという LAN型の USBハブなので、認識できなくなるときがある。(このとき、デバイスマネージャーを見ると、びっくりマークがついていることが確認できる)。その際は、単にアロハUSBの電源をOFF/ON つまり再起動すると、すんなり認識する。
このあたりは、アロハUSBは、「USB」と言いつつも、実は、「USB-シリアル変換」なので、正しいUSBではないので仕方がないところだ。
ともかく、ただしく認識さえしていれば、
CTI For Hair Manager で、制御なんかをやってみると、えらくあっさり動く。
もう1回、全部バラして、最初から・・・
何度やってもうまくいく。
うまく認識できないときも、上記の3点に気をつければ問題なく動く。
にわかに信じがたい(どうにも納得しにくい規格なのだった)が、ともかく動く「.net USB」