★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【音楽】TM-NETWORK(1) RAINBOW RAINBOW

f:id:tsuchinoko118:20111213065403j:image:left:w220今、あらためて聴くと、いわゆる「TK(小室)サウンド」にかけらは微塵もない、フォークソングを電子楽器で表現したような古典演歌に聴こえる。

なんといっても、生音は「ボーカル」と、じ・あるふぃーを思い起こさせるような3人の和音のみ。DX-7のプリセットをそのまま使ったようなオーケストレーションに、シモンズなのかRX-7なのか今ひとつはっきりしないが、とにかく「エレクトリックドラム2」みたいな音で構成され、アレンジも、単純である点が、時代を感じさせる。

とはいえ、日本の音楽といえば、松田聖子中森明菜だった時代に売れるか売れないか、わからないような、めあたらしい「歌謡テクノ」を持ち込んだ TM NETWORK。(と Epic Sony)当時は、バブルの真っ最中で、よっぽど、金が余っていたんだなぁ、と、世間の心の余裕が思い起こさせられる。

f:id:tsuchinoko118:20111213065404j:image:right:w220多摩= TM だったはずが、なぜか Time Machine の 頭文字だということになり、「宇宙から降りたった三人組」の設定で、ファンタスティックとも、荒唐無稽ともいえる「夢想」の世界がくりひろげられる。

フレッシュサウンズコンテストという出来レースの新人発掘コンテストで優勝した「1974」。イントロは「未知との遭遇」をパクった確信犯的フォークソング。

都会というジャングルでどうのこうの、にしては、なにがやりたいのか、さっぱりわからない「金曜日のライオン」。

の2曲を全面に押し出し、全国キャンペーンをするも、当時は、さほど売れてなかった記憶がある。(ロックといえば、世良公則&ツイストだと言われ、もんた&ブラザーズがもてはやされるような日本音楽界では、売れるはずもないのだが)

個人的には、アルバムトップの歌謡ポップに開き直った「カリビアーナ・ハイ」と、アルバムボトムの徹底的にピコピコサウンドに徹したElectoric Light Orchestraの TWILIGHT をパクったような「パノラマジック」がお気に入り。

長髪を金色に染めて、ドレッドならぬ三つ編に、薄化粧、白いスーツだった、全力でニウロマンティック風だった小室哲哉氏が、ひどく懐かしい。