★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【映画】サラリーマンNEO劇場版(笑)

f:id:tsuchinoko118:20110817203540j:image:left:w220「サラリーマンNEO劇場版(笑)」。(笑)までがタイトル。
 サラリーマンNEOは、NHK(受信料を払いましょう)で2004年から放送されているコント・コメディ番組。サラリーマンを題材にした、変な会社、変な社員が登場するスラップスティックな番組である。

その、あまりにシュールな内容に、筆者は大笑いだったが、果たして続くのだろうか、こんな番組と思っていたら、いまだに続いている(現在シーズン6)生瀬勝久(旧芸名:やりまくりさんすけ)を筆頭に、セクスィ部長(沢村一樹)、世界の社食から世界の車窓からのパロディ)、大いなる新人平泉成)、サラリーマン「遊びの流儀」、などわけのわからないものが多い。(わかりやすいものは非常に少ない)

NHKらしくない番組の一つである。

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そんな同番組が映画化とは。まさかの話。 まさかの映画化。
映画化はネタだと思っている人が多い、と、作品内でも言っているが、まったくそのとおりで本当に劇場公開されていると理解している人も、また少ないのかも知れない(笑)

筆者の行った劇場での初日の初演のお客様の入りは、12名。

番組では、5分程度のコントが、前後の脈絡もなく続く。
芸人ではなく俳優が演じるそれは、「どう考えてもおかしい」のを延々とマジメに演じる。小ボケの連続で、爆笑するというよりは、ほくそ笑む類のもの。作品は、番組でやっていたような細切れのコントではなく、1つのストーリーで最後まで続く「サラリーマンコメディもの」になっている。

f:id:tsuchinoko118:20111103183657j:image:right:w220業界中堅以下のNEOビール=根尾麦酒株式会社。新入社員の新城が出くわす、奇抜い先輩社員や同期たち。ある日、「新商品を企画しろ」との社長命令が下り、「セクシービール」と口から出任せを言ってしまった新城だが、採用されてしまう。新商品開発プロジェクトチーム「チーム新城」まで出来て、やらざるを得ない状況に追い込まれる新城。しかし、ライバル会社の大黒ビールに秘密が漏れて・・・

というストーリー。

f:id:tsuchinoko118:20111103183656j:image:left:w240劇場で購入したパンフレットには、「ありがちなサラリーマンの姿を・・・」と、往年の植木等のサラリーマンものや、クレイジーだよシリーズ、昨今では釣りバカ日誌と並べたようなコメディであると吹聴してあるが、そんな人情喜劇ではない(笑)

登場するサラリーマンは「絶対にそんなやつはいない」系ばかりで、かなり荒唐無稽。どちらかというと、米国のサタデーナイトライブから派生したブルース・ブラザースやコーンヘッドのようなノリの”映画作品”である。

ただし、NHKの受信契約をして、NHKの受信料を支払い、サラリーマンNEO を よく見ている人でないと、さっぱりわからないネタが多すぎで、わかる人にしかわからないこれまた配給収入を度外視したような作品になっていて、びっくりした。

 がんばれ川上くん
 欧愛留夜叉
 サラリーマン体操
 セクスィ部長
 大いなる新人
 仮眠OL
 早井くん
 ・・・・

聞いてわかって、すぐキャラクターを思い出して笑ってしまう人でないと、ほぼ理解不能だ。何がおもしろいのかさえ、わからないことであろう。その点、大変、不親切な作品だが、番組の方もろくろく説明もなく意味不明な笑いが多いので、たぶん、これでいいのだろう。

とはいえ、あまりに、駆け足的なストーリーで、30秒ほどで欧愛留夜叉や、セクスィ部長を理解するのは不可能だ。やはり、番組版NEOを知らない人にはまったく理解できないであろうことは否めない。

f:id:tsuchinoko118:20111105053302j:image:right:w240ちなみにネタバレになるが、本作で登場する「セクスィ部長」は、本物のセクスィ部長ではなく、がんばれ川上くんが演じる「セクスィ部長」という架空のキャラクターということになっている。演じるのが、同じ、沢村一樹なので、それでいいのかも知れないが、やや残念だ。

 てぇぇぇぇーい!
 ビジネスと色恋は一緒になさらぬよう。


総じて言えば、あえて映画にする必要性もなく、作品性もない作品であった(笑)
 
しかし12名しかいない劇場では、最初は「静かに」見ていた観客であったが最後は、みな大声で笑っていたりしたので、NEOファンにはツボなようだ。

え?筆者?
大笑いしてましたよ(笑)