★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【音楽】URBAN DANCE

f:id:tsuchinoko118:20110614165942j:image:left:w200置き忘れられた過去。かのYMO散会後、メンバーの細野晴臣、高橋幸弘の両氏がプロデュースした、半ば、でっちあげの「テクノ」ユニット=「アーバンダンス」今もニューウェーブ系(死語)インディーズレーベルで活躍(?)する成田忍のメジャーデビュー版。
サンプラーとデジタルディレイという当時出現した新しいデジタル楽器を駆使した、まさにテクノ歌謡。TM-NETWORK や CCB が明るいフォーク調の電気音楽で活動していた頃、その裏世界で、暗いエレポップをつたない英語とシュールな日本語で歌っていたのが、彼ら、アーバンダンスだ。
1作目「アーバンダンス」と、2作目の”12インチシングル(死語)”「セラミックダンサー」、そして3作目の「2 1/2(ツーハーフ)」をリリースして、なし崩し的に消えていった。

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メンバーはリーダーでボーカルでギターで”打ち込み”もこなす成田忍を筆頭に、ベースの小山謙吾、ドラムというかリズムコンポーサーの松本浩一。諸般の事情もあって、3作目「2 1/2」では、ほとんど全部を成田忍一人でやっていたとの情報もあり、一見、華やかな音楽シーンにおいて、メディアに登場したから気楽に音楽製作に打ち込めるというようなものでもないことを如実に物語っている。

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今、聴き直すと、ほとんど「デモテープ」。DTMのビギナー用基本セットがあれば簡単に再現できてしまいそうな音だ。テクノとは言いつつも、インダストリアルと歌謡曲も混じっていて、軽く聴くには重すぎるし、真剣に聴くには軽すぎる。複雑なリズム構成が「技術力」を量り知るには最適かも知れないが、どうも、「売れる」メジャーシーンというのを意識しすぎたきらいがあるようで、もったいない。

こういう曲をやっていた人は今も昔も、彼らだけだというのに。

とは、言いつつも、アーバンダンス本人らが、ほとんど絡んでない「エイリアン・ラバー」が最もお気に入り。

でも youtube には 唯一の(?)PV KISSxKISS しかないのであった。
ドシラソファミレドの大逆循環に「君のはいた靴下ならもっといい」と中途半端なヨーロピアンデカダンスが無造作に放り込まれているところが可愛い。

と、思ったら、知らないうちにいろいろとアップロードされている模様。