★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

見積書をつくる時、合理化の真価が問われる。

見積書の作成は、「生産管理」でもなければ「在庫管理」でもないし「原価管理」でもない。むしろ、”管理部門”の仕事ではなく、”営業”の仕事だと割り切っていらっしゃる会社さんも多いように思う。
市販の「生産管理」「販売管理」「在庫管理」「原価管理」などのシステムでも、見積書は切り離され、「見積書のデータが、エクセルなのだが、流し込めるかどうか」というところがポイントになっていたりするケースが、よく見かける。
「見積書のデータ」が流し込めれば、(それは一種のEDIなのだが)、ちょっとでも効率化できそうに思うし、便利そうにも思う。
システムをつくり、販売する立場からすれば、当然のセールスポイントではある。

ところが、見積書は、システム側、管理者側が思うほど、切り離された業務ではない。

商品を売るには在庫があるかどうか、在庫がないなら、いつ、いくらで入荷するのか、という情報が欲しいだろうし、
加工や組み立て作業がある場合には、いつ頃、製品がつくれるのか、あるいは、製品をつくるための在庫材料があるのか、ないのかか、という情報は、当然、欲しい。

さらに、在庫があるとしても、前回いくらで売ったのか、定価はいくらか、いま、売ればいくらであるべきなのか。そもそも、原価はいくらなのか。という単価に関する情報が欲しい。
とくに、金属材料を加工する、組み立てるケースがある場合などは、単価は日々乱高下しており、種類も多いので、情報を得るにも一苦労する。

そうやって書いた見積書も、決まらなければ(注文がされなければ)、ほとんどただ働きとなる。

書かねば仕事はとれないし、値段で他者に負けたりすることのないように、頭を悩ませ見積金額を決める必要があり、かなり頭脳と体力を必要とする仕事である。

しかし、見積そのものは「金にはならない」。当然、効率的に、合理的に、見積書を作成したいところだ。


見積書を効率的に合理的に作成するためには、先ほど述べた、「在庫情報」「原価情報」など、社内に”管理情報”として存在する情報を、いかに速く確実に、手に入れるか、ということに尽きる。たとえ、外注加工に仕事であっても、仮に、やったことのない仕事であっても、以前に生産したことのある「似た仕事」の値段などが、手元にあれば、格段に見積作業は早く確実になる。

この情報は、コンピューターシステム化された会社なら、まちがいなくシステムの中に大半が存在するはず。

しかし、冒頭に述べたとおり、なぜか、見積書は、エクセルで作成したり、別の見積ソフトを使ったり、と、社内にあるデータの活用を考えていないかのようなシステムを、よく見かける。

見積ほど、手間も時間もかけずに、素早く正確に書き上げたいものは、ないと思うのだが。

そこで、つちのこ会社では、必要な情報を管理システム内から、できるだけ、ささっと拾い上げ、とにかく効率的に見積書を書けるソフトウェアを開発した。

社内のシステムがなければ、データを引っ張っては来れないのだが、それでも、あえて、見積書は、かくあるべき、とでも、言いたげに、見積部分だけを、無料で配布している。(製造業用です)



ここからダウンロードできますよ→ http://www.vector.co.jp/soft/winnt/business/se483483.html



見積書は、管理側、システム側から言えば、さほど重要でもないし、管理もしずらいものではあるが、社内の合理化の度合いをはかるバロメータとしては、見積書ほど、端的に、そのレベルを言い表すことのできるものは、ないのだ。

見積書、どうやって、つくってますか?

エクセルで?

それは、もったいない・・・・。