【IoT】mbed と 趣味のはんだ付け:リフロートースター篇
携帯電話がインターネットに接続できるようになりスマートフォンに変革していったように、近年、さまざまなものがインターネットに接続できるようになっている。
カーナビがインターネットに接続され、レーダーが接続され、車本体も接続され、メガネが接続され、万歩計が接続され、スマートウォッチが登場し・・・といった流れは、ウェアラブル機器と呼ばれたりすることもあるが「 IoT = Internet of Things = モノのインターネット 」と総称される。
”モノのインターネット”は直訳すぎて、なんだか変な日本語のように筆者は感じているが、ともかく、何でもかんでもインターネットに接続しようというイノベーションである。
当然ながら IoT をやろうと思うと、何らかの「デバイス」=機器が必要だ。
既存の(市販の)デバイスを選んでネットにつないでもよいが、筆者は「何でもかんでもつくります」なので、「 IoTデバイス 」をつくるところから始めることにした。
「 IoTデバイス 」をつくるとなると、マイコンを中心に、さまざまなセンサや EtherNet用の回路を組み合わせて・・・と、ものものしいが、近年「 Arduino 」などの開発システム≒自作電子工作の環境が整い、手軽に(?)マイコンシステムを開発できるようになった。このため、敷居が低くなり「 IoTデバイス 」をつくることも比較的容易になった。すくなくとも、筆者的には Android アプリの開発の前準備よりは、手軽だと思っている(笑)
そこに登場したのが「 mbed 」。Android デバイスではお馴染みの CPU = ARM Cortex の ARM 向けの開発環境で、C++言語を使った オンラインコンパイルが可能なもので、mbed対応のマイコンボードがあれば、比較的容易に、つなぐだけで IoT が出来る。
昔「学研の電子ブロック」というアナログ回路を構成する学習ボード(?)があったが、あれの ARMマイコン版だと思えばよいかも知れない(違う?笑)
mbed の詳細については、別コンテンツにお任せするとして、とりあえず「 Lチカ 」を試した後は、mbed で開発できる電子回路をつくることにして、まずは「はんだ付け」から・・・・(そこからかい!)
というのも、筆者が昔、電子回路をつくっていた頃は、足のついた抵抗器や、そそりたつコンデンサだったものが、今は小型化小型化省電力で、米粒のような小さい部品だらけになり「こんなの、どうやって、はんだ付けするんだろう!?」だったからである(笑)
いろいろと調べていくうちに「表面実装:リフロー」に出くわし、リフロー装置をつくるところから始めることにした・・・・・(そこからかい!)
市販のオーブントースターをバラして、上下のヒーターのオン/オフを制御して、自動的に庫内の温度を調整。
リフロー装置としてみた。
基板に、クリームはんだを塗布、米粒大の 1608チップ抵抗と1608チップLEDをのせて、リフロートースターで焼くと、クリームはんだが溶けてはんだ付けされる。
通電すると LED が点灯するだけ(笑)
リフロートースターの動作は良好だ。しかし、こんなに簡単な回路だから簡単にできるけれども本格的な回路となると、非常に多くのランドにはんだを塗布、非常に多くの部品を載せないといけない。そこで、メタルマスク=ステンシルを製作しようと、いろいろ試みるも失敗を繰り返し、別の方法を見いだしたため、このリフロートースターはお蔵入り、押し入れに片付けられることとなった(笑)
続きは次回・・・
ぜんぜん mbed が出てこないが、mbed への道ははるかに遠い(笑)