【PC】Visual Studio 2015 Community と Setupプロジェクト
先日 windows10 が公開され、windows7以降のPCでは無料アップグレードが可能となった。その裏で(?)windows用ソフトウェアの開発環境である Visual Studio2015が公開された。
2010/(2011)/2012/2013...と毎回毎回アップグレードをしているので、2015もアップグレードしようと思ったら、2015 Professional版というのが見当たらず Professional with MSDNサブスクリプションしかないようで、哀しくなり、とりあえず(すぐに使おうという気がないので)Community版というフリーのバージョンをダウンロードしてみた。
(後でよくよく調べてみると Professional版:MSDNなしもあるようだ。購入ページが見当たらないので、後日ってことなのかも知れないが)
Community版とは 2013あたりに登場したフリー版で、それまでは C++用 C#用 VB用・・と 開発言語によって独立した Express版だったものが Professional版のように統合されたものである。だったら Professional版買わなくてもいいじゃん(ライセンスにもよるけれど)というほどのものではあるが、Setupプロジェクト・インストーラーを作成する機能がついてこない。
Community版と Professional版の違いはSetupプロジェクト・インストーラーを作成する機能があるかないか。
というわけで、Professional版を買うしかないか・・・と思っていたら、
「Microsoft Visual Studio 2015 Installer Projects extension」というものを発見した。
これはこれは、往年の「Setupプロジェクト」そのままではないか。
2010までは Windows用のインストーラーとして「Setupプロジェクト」が用意されていたが、2012以降、廃止。Professional版には Install Shield がついてくるという体裁になった。筆者個人としては インストーラーに高い付加価値を求めていないので(笑)普通にインストールできるだけで構わないこともあり Install Shield である必要もなく、クセのある UI,アーキテクチャには少々不満であった(笑)「Setupプロジェクト」が欲しい~。と。
2013でも既にあったようだが、Install Shield をあきらめて使っていたので気がつかなかった。
ただし Community版に、普通にこの機能をインストールしようとすると、Professional版じゃない、と怒られる。いいのか悪いのかわからないが Q&A に、レジストリを設定して、あたかも Professional版をインストールしているように見せかけると、問題なくインストールできる。(もう一度。いいのか悪いのかわからないが。)と書いてあったのでさっそくやってみると難なくインストールできた。
とにもかくにも、これで「Setup:インスト-ラー」の問題は解決した。
また、従来は Xamarin( MONO )からサブスクリプションを購入しなくてはいけなかった C# で iOSアプリ開発・C# で Android アプリ開発の機能も、最初から組み込まれているようだ。
このあたりは .NET Framework の オープンライセンス化や スマートフォンに大きく遅れをとり APP Store や Google Play に比べて ストアアプリがない(極端にない!)と揶揄されている現状打破のためのマイクロソフトの汚名返上戦略があるのかも知れない。
もちろん クラウド:Webアプリ用の ASP.NET MVC も組み込まれている。
iOS用には XCode(または Swift?)。Android用には Eclipse。Web用には DreamWaverと PHPの開発環境と・・・気がつくと、マルチな開発が希求される状況になっていて、開発言語の違いもあれど、いちいち IDE(エディタ)を変えて、それをいちいち覚えなくてはならず、というのは、非常に面倒ください。
このあたりを解決する一助として Visual Studio は優れている。(と思う(笑))
また、お馴染みのコードスニペット(入力すると連想して、入力を補完してくれる機能)も筆者的には Visual Studio のが非常に洗練されていると思ったりしている。キーボードの使い方が、熟れているところがとくに。
対応するカッコの色が変わってくれたらな~と思っていたら、2015 では、それも追加されていた。ますます Visual Studio ファンになってしまいそうだ(笑)
あとは Visual Studio の話しではないかも知れないが、Windows 10 で、Windows Phone や RT といった、いちいち異なる仕様のコードを書かなくてはいけなかった点が、どのようになったか。これは、今後検証しながら使い込んでいくことになる。
今日び BLE を デスクトップから呼べない・・・・RT の API を呼ばないといけない・・・って、どんな仕様だ、と思ってたりしてたので。
もうひとつ。 AVRには Arduino。 ARM32bit には mbed 。 来たるべき IoT時代に向けて Windows 10 IoT なるものがあるが、はてさて・・・・
(mbed 対応の C# で書ける IoT ・ GR -PEACHってなものもあるけれど、マイクロソフトはどうしていくつもりなのだろうか。ARM mbed に乗っかっていくつもりなのだろうか)