【映画】オブリビオン
西暦2077年。異星人の攻撃に合い、どうにか勝利したものの、核兵器によって荒廃した地球。誰もいなくなった地球で、ジャック・ハーパーは相棒のヴィクトリアと、たった2人で、残党の異星人退治の任務についていた。
”誰も居ない荒廃した地球”という唐突な設定のSF世界で、いまひとつ何がどうなのか面食らったが、それは本作をSFとして見るからで、サスペンスとして見ると、数多く散りばめられたナゾと、そのナゾ解きが結構面白い作品であった。
この設定、設定、ナゾ、ナゾ、設定、ナゾ、解明、解明、解明という流れのストーリーはかなり古いSFの黄金パターンのシナリオの気がして、何もかもが新しいデザイン(見た目)なのに、どこか懐かしく古くさい印象を醸し出しているように感じた。
いったいどんな異星人との闘いがあったのか。
異星人「スラヴ」とはどんな異星人なのか。
ジャックには記憶がないが、それはなぜなのか。
途中でいきなり出てくる地球人女性は何ものなのか。
そして物語の後半登場するモーガン・フリーマンによって語られる真実は、さほど驚くような内容ではなかったが(笑)最後のオチが驚かされる。
しばらく前の作品なのでネタバレになっても問題ないという理解で、ネタバレをしてしまうと、ジャックは、異星人と戦う地球の戦士だったが闘いの果て死亡。その細胞から作られたクローンだという。相棒のヴィクトリアもクローン。
途中で出てくる女性は、ジャックの妻。
ここまではいいのだが、実は、ジャックのクローンは何十・何百・何千もいるらしく「2人だけで任務についていた」わけではなく「2人のセットが、いくつも」。わらわらとジャック・ハーパーがいる。そして、本作の主人公である49号のジャックは、物語のラスト、敵スラヴの母艦に特攻し死んでしまうが、その他のジャックは生きている。たくさん・・・
で、妻は1人・・・
作中、別のジャックが妻を迎えにいくシーンで大団円となっているのだが、このジャック以外にも、わらわらとジャックがいるわけで、このあたりどうなんだろうと妻の立場で考えて、驚かされたのであった。
何百ものホンモノではないクローンのダンナに囲まれて・・・・恐怖映画のようだ。
非常に無責任だと(笑)