★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【仕事】ランチェスターの法則(オペレーションズ・リサーチ)

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道が二つに分かれていると、どっちに進むか考えることになります。どっちに進んでもいいような気がしますが、目的地がある場合、より目的地に近く・早く到着するにはどちらの道を選べばいいのかを考え、こちらの道にしようと「意思決定」をします。仮に道の向こうには宝物があり、多くの人が宝物を目指して進むものとします。道には右と左があり、多くの人が右の道を選んで右へ進んでいきます。さて右にしようか左にしようか。どうやって「意思決定」をすればいいでしょうか。

このとき、みんなが右に行くから右へ、あるいは、みんなが右に行くから左へと、あみだくじのように決めてもいいのでしょうが、勘に頼っていては、宝物をいただくという目的についても、運が良ければゲットできるし、運が悪ければゲットできないということになります。

こんなとき、数学的、統計的な手法、アルゴリズム(計算方法)などで「意思決定」の手伝いをするのが「オペレーション・リサーチ」と呼ばれるものです。

「オペレーション・リサーチ」は、さまざまな計画について最も効率的となるよう決定できるようにする科学的な技法です。

 

「オペレーション・リサーチ」の成果業績として著名なのが、フレデリック・ランチェスターの、いわゆる「ランチェスターの法則」で、元来、自らが開発した戦闘機が戦争において、どんな成果をあげるかに興味を持ち、研究、数式化したのがランチェスター方程式で、それは戦後、産業界で応用され日本において「販売競争にいかに勝つか」という”ランチェスター戦略”へと昇華されます。

 

理論体系としては、第一法則(強者の法則)と第二法則(弱者の法則)があり、おおむね以下のようなものです。

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ここでいう強者・弱者とは「大企業」「中小零細企業」という意味ではなく、個々の市場という意味で、例えば”新規事業”などは、企業規模に関わらず「弱者」ということになります。

”新規事業”に参入(あるいは企画)して、事業を成功させようとする場合の「戦略」=「意思決定」は弱者の戦略を用います。ある一定のシェアを確保した時点で「強者」へと切り替わる。そんな考え方です。

 

ランチェスターの理論の詳細は、他の専門家におまかせするとして、筆者個人の視点で、どんな風に感じ、どんな風にランチェスターを楽しんでいるかを書いていこうと思います。

筆者個人としては、(現場をご存じの方はよく知ってますが(笑))、常に弱者でいたいという傾向があります(笑)「事業を育てて大きくしていく」ところまでが楽しい、面白い、やりがいがあると、捉えている傾向が強く、ある程度うまくいきはじめると「飽きた」を連発したりしており、いつまでたっても"ビッグ”にならないことを良しとしているところがあります(笑)

 

宝探しには興味があるけれども、宝物には興味がない。

 

いいのか悪いのかは別として、ランチェスターを楽しく・・・いえいえ、ランチェスターの弱者戦略そのものを面白がっているところがあるということで、年中夢中で新規事業を興しては楽しんでいるところがあります。

事業の経営者としては、よろしくないのでしょうけれど・・・(汗)