【映画】マニアック・コップ2
いやはやB級ホラー「地獄のマッドコップ」に続編が製作されるだけでも驚きなのに予算もアップしたせいか、火薬の量が違う。もう大作並の爆破シーン(半分うそ)。
ストーリーもパワーアップ。前作では罠にはめられて殺された復讐(といっても誰彼かまわず殺害していた節があるが)という個人的な話だったものが、今回では米国を転覆させるというクーデター作戦。脚本は前作に引き続きラリー・コーエン。支離滅裂度がすごい。
前作で死んだはずの(すでに死んでいるので、語弊があるかも知れないが、ともかく前作で倒された)ゾンビ警官マット・コーデルは、実は死んでおらず生きていた!
そして前作の主人公ジャックをいきなり殺害。演じるは前作で主人公を務めたブルース・キャンベル。冒頭10分で殺されるだけ。いったい何しに出てきたのかわからないほどだ。そして次々と殺人事件を起こすコーデル。偶然に知り合った別のシリアルキラーと意気投合、刑務所に乗り込み死刑囚を解放、国家転覆を謀る。これといった理屈もへったくれもなく、クーデターを開始するマニアック・コップことコーデルとシリアルキラー。国家存亡をかけた最終決戦が始まろうとしていた!
もう、わけがわからない。
しかし映像はというと派手なドンパチでぐいぐいと観客を引き込んでいく。これだからラリー・コーエンはおもしろいのだ。
ちなみに1作目と2作目共に、サム・ライミがちょろちょろ出演している。ブルース・キャンベルとは盟友だが、これが関係しての冒頭意味不明出演だったのかも知れない。