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★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】パシフィック・リム

あんまりオススメしない映画

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CG(コンピューター・グラフィックス)が発達し、動物が立って話しても、ありなえいメカの変形があっても驚かなくなって久しい。そんな中、製作・公開された「ロボットvs怪獣」の映画作品が本作「パシフィック・リム」である。

監督はギレルモ・デル・トロミミックブレイド2を経て、念願のヘルボーイを撮った御仁。筆者的には、ミミックブレイド2のホラーにアクションをうまく融合させた新進気鋭の監督の印象があり、「え?ロボットと怪獣?」と、まゆつばに思いながらも本作を鑑賞した。

正直いえば、話(ドラマ)が全くないに等しく、「かいじゅーだー」「巨大ロボットだー」「バトルだー」「倒したー」の連続で、それが最初から最後まで続くだけの作品。

2013年、突然、太平洋の深海にできた異次元へつながる「裂け目」ができた。そこから、わんさかと出現する「怪獣」が世界中で暴れ回り、人類は滅亡の危機に瀕することとなった。そこで防衛軍を結成し、巨大兵器「イェーガー」を開発し怪獣退治。しかし怪獣の出現ペースが早まり、イェーガーの破損に生産が追いつかなくなり、人類は巨大防護壁「命の壁」をつくったが、怪獣の前には意味をなさなくなった。

主人公ローリーは兄とともにイェーガーを操り怪獣退治を行う兵士。

通常イェーガーは、精神的負担が大きいので二人一組で操縦するが、怪獣との戦いの最中に兄を亡くしたローリーは一人で操縦し怪獣退治をしたことのある希有の兵士だった。兄の死以来、戦うことに”興味をなくした”ローリーは、兵士を辞めた。

しかしある日、出会った”研究者”森マコとの出会いで、再びイェーガーに乗る気になったローリーは出撃。太平洋の深海でイェーガーを自爆させて「裂け目」を閉じることに成功。人類の怪獣問題は解決したのだった。めでたしめでたし。

もう少しストーリーを「人間」に時間を割くようにすれば、ドラマが産まれそうな気がする設定なのだが、映像の大半は、イェーガーvs怪獣ばかりに時間が割かれる。また、実写版バットマン第一作に見られたように画面が暗すぎるシーンだらけで、何がどうなってるのかが、よくわからないのも致命的だった気がする。

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2時間ほどの作品に登場するイェーガーは10以上。怪獣も10以上。わんさか出てきて、お子様は大喜びなのかも知れないが(笑)はっきり言って多すぎる。

そのせいか、主人公ローリーが兄の死を間近で体験したはずなのに、マコを見ていきなりやる気が出て、と、なんというか色欲だけで生死を乗り切ってるみたいな、てきとーな描写が、ドラマ性を希薄にしている。トラウマだの死だの滅亡だの、重い単語は出てくるものの、機械的な会話が挿入されているに過ぎないようにしか見えないのは、まったくもって悲惨としか言いようがなかった。

人類は怪獣に立ち向かいたいんじゃない、生き延びたいんだ、そういう原点を無視したような描写には腹が立つを通り越してあきれるよりほかなかった。

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本作は「映画」ではなく、USJなどの遊園地で見かける「なんとかライド」のような体験型ジェットコースターである。それ以上でもそれ以下でもなく、”作品”とは言いがたい、早い段階で忘れ去られる駄作といってもいいのかも知れない。ふと、13日の金曜日3Dを思い出した。

ジェイソンが飛び出る。

そういう作品である。


映画『パシフィック・リム』予告編 - YouTube