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★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】死霊館

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心霊現象の研究家として名高いウォーレン夫妻。夫であるエドはカトリック教会公認の非聖職の悪魔研究家、妻のロレインは高い霊視能力を持っている。

そのウォーレン夫妻の講演を聴講したペロン一家が持ちかけてきた相談「念願のマイホームを購入したが奇怪な現象に悩まされている」に対して、ウォーレン夫妻は調査を行うのだが、そこには血塗られた壮絶な過去があり、強い霊力をもつ邪悪な存在があった。

ウォーレン夫妻は、この邪悪な霊に戦いを挑む。

 

昨年(2013年)公開された、オカルトホラーで、「ソウ」以来こんなのばっかり撮ってるジェームズ・ワン監督作品である。主演は「エスター」で養女を蹴り飛ばし氷の湖に沈めたヴェラ・ファーミガと、気がつくとジェームズ・ワン作品の常連になっているパトリック・ウィルソン。脚色は「事実をもとにして・・・・」となっており、1971年にほんとうにあった怪奇現象をもとにした作品ということになっている。

ジェームズ・ワン監督作品といえば「ソウ」の秀逸なアイデアと淡々とした圧倒的残虐シーンにあるはずだと筆者などは思い込んでいるのだが(笑)しばらく発表されていた作品群は、どこか詰めが甘く、中途半端に家族愛だ友情だというのを盛り込んでイマイチだった記憶がある。しかし、ここに来て「ソウ」を思い出したように、淡々と炸裂する”恐怖”。初見の際は、筆者も、かなり度肝を抜かれるほどであった。

よくよく見ると名作「エクソシスト」のオマージュ・・・というよりはエクソシストの監督ウイリアム・フリードキンのドキュメンタリーな手法へのオマージュが至る所に垣間見られ、全編、最初から最後まで、たったの一度も息をつく隙を与えず、恐怖に満ちた緊迫感をかもしだしている。

それでいて、ワン監督の良心というのか、やはり家族愛は出てきてしまうのだが、よくよく見ると、家族愛=欲望の強さ、激しい執着として描かれ、それ故に悪霊につけいる隙を与えてしまったところも筆者は好感をもった。

 

それにしても出世のため、あるいは習作のため低予算で撮影可能なホラーを撮りまくった監督さんというのは結構多いのだが(サムライミ監督にしてしかり、ピータージャクソン監督にしてしかり)ジェームズ・ワン監督は、これたぶん、好きで撮ってるのかな、とか思ってしまう。

かつての80年代(あるいは70年代後期)よくわからない空前のホラーブームで、ダリオ・アルジェントルチオ・フルチ、ジョージ・A・ロメロ(彼らはずっとホラーを撮り続けていた)監督らが登場、たまーに、普通の作品を撮ると失敗してしまうようにホラーのための監督さんみたいな方々がいらっしゃったのだが、ちょうど、あんな感じ。

これからも目が離せないジェームズ・ワン監督なのであった。

おすすめしないですけど、好きな人は必見!


映画『死霊館』予告1【HD】 2013年10月11日公開 - YouTube