★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【映画】ミッションインポッシブル・ゴーストプロトコル

「例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、或いは殺されても、当局は一切関知しない」というのを”ゴーストプロトコル”というそうだ。毎回ゴーストプロトコルは発令されているじゃないかと思っていたら、今回は、作戦の失態によって米国政府が当局(すなわちIMF)にゴーストプロトコルが発令される事態となり、作戦の実行・不実行は、イーサン・ハント個人の判断に委ねられることとなった。毎回毎回、長官が変わるのも本作の特徴だが、今回の長官は、ゴーストプロトコル命令を出した直後に死んでしまう。いつも、当局(すなわちIMF)の指令によって作戦を遂行するイーサン・ハントたちエージェントであるが本作では、誰の命令もない状態、また、誰の手助けもない状態での作戦遂行となったのであった。

もちろん、そうは言っても何しろトム・クルーズ主演のアクション映画なので、IMFからの指令による作戦遂行であろうがなかろうが、ど派手な作戦遂行をするわけで、作戦の内容も「核戦争を起こそうとする教授たちを阻止する」と世界を救うような大風呂敷を広げまくって限界まで広げたもので、かつての3作に比べてずいぶんとカタルシス度の高い傑作となった。

本作も3作目に引き続きチームワークもので交換が持てたが、ゲストなエージェントとして、”ハート・ロッカー”以来あちらこちらに出演するようになったジェレミー・レナーが登場する。
2人の主人公クラスとなると、バランスをクズしてしまいそうだが、タワーリング・インフェルノのニューマン&マックイーンのごとく、それぞれのキャラクター、持ち味を互いに補完しあうかのようで、こうした演技合戦が筆者的にはかなりお気に入りだ。

全体として、筆者的には大満足で、なかなか見ないMIシリーズにあって、本作だけはヘビーローテションでかれこれ30回ほど見たことになるのかも知れない。いろいろと小道具も登場。こういうのは今までなかったかも知れない。ふと、007シリーズを思い出したのは筆者だけでもあるまい。

作中、ジェレミーレナーが素早くトムクルーズの銃をうばい分解してしまうシーンがある。
また、本作ではトムクルーズは一度も発砲していない。
そして作戦は核ミサイル発射の阻止。

ここに非常に大きなテーマがあるような気がするのだが考えすぎだろうか。