★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】プラチナデータ

二宮和也といえば確か「嵐」か何かのメンツで、GANTZの演技がよかったので筆者的には評価が高い。 豊川悦司トヨエツは余り好きではなかったのだが、日本沈没の田所役が良かったのでそれ以来はわりと評価が高い。 大友監督は「ハゲタカ」のNHK出身の方で評価が高い。
ちょっと期待できそうではないか。

と思って劇場に足を運んだ。

遠くない未来。日本国民はみなDNAを登録。DNA捜査システムのおかげで犯罪検挙率は100%。安全が保証されると謳われている。DNA捜査システムを開発したのは神楽龍平。若き天才科学者だ。
幼い子どもを殺すシリアルキラーも、現場で発見された髪の毛1本のDNAで、あっさり犯人を特定し、あっという間に逮捕する。

ある日、DNA捜査システムを開発した神楽のチームにいる天才数学者である蓼科早樹が殺された。現場で発見した垢からDNA捜査システムを使って犯人を探索する神楽だったが、システムが犯人として示したのは神楽自身だった。

あわてて逃げる神楽。追う警視庁捜査一課の敏腕刑事 浅間。

と、サスペンスミステリーSFな展開で、ここまでは一気に見せてくれる。
ああ、これは当たりだと思って喜んでいたら、この先からが非常にだるい。

神楽は実は二重人格者だった。
15歳の時、父親を自殺でなくしてから、二人の人格に心が引き裂かれてしまったのだ。

という、ものすごくうさんくさい設定が突然出てきて、あとは、ひたすら、「逃げる神楽」と「追う浅間」を中心に据えて、”もうひとりの神楽”探しになっていく。ラストの30分前くらいになって、実は犯人は神楽ではなく、最初の方に出てきた”あの人”ということになって、ああ、やっぱりと(神楽もそう言ってたが)。。。。
では、なんでまた、そういうことになったのかというと、これがまた、ありきたりな官僚批判
 で。。。 正直言えば、つまらなさすぎて、泣きそうになってしまった。

よかったところ。 神楽を演じる二宮が二重人格なので、二人を演じわける。なかなかよかった。トヨエツも出しゃばらず気取らずなかな良かった。

わるかったところ。真犯人は非常に独善的でやろうとしていることはナチ的(優生学)。なのに、どういうわけか、既存の権力を擁護する方向ばかりに動く。官僚が悪い、をむりやりやりたくてそうしてる感じで不自然。生瀬勝久がマジメに悪い。キャラに合ってない。
話しが・・・途中からライトノベルかと見紛うほどに・・・・

と公開中の作品のため露骨なネタバレが書けなくて残念だが、筆者的にはイマイチ感たっぷりの作品であった。