★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】トランスフォーマー

映画に登場するロボットといえば、マリオネットか、かぶりものか、またはストップモーションアニメ。マトリックスあたりからCGによるロボットが登場するようになってきた。そこに登場したのが、全編CGで巨大人間型ロボットアニメ(変形あり)を実写化するという「トランスフォーマー」である。とおい昔近所の男の子たちが遊んでいた「小さな巨人ミクロマン」。その名のとおり非常に小さな人型の玩具で、アクロイヤーという悪そうな名前の敵と戦うミクロ星人らしい。もともとはミクロ星に住んでいたのだが未知の元素αH7とかいうもののせいでミクロ星は崩壊、脱出して宇宙を漂流するうちにミクロ化し超人となった生き残りがミクロマン。クリアーのボディにメッキパーツのパワードスーツか何かを身についていて、”ひかりもの”、”スーパーヒーロー”という男の子が大好きな要素に、非常に小さな人形で安価だったことも手伝ってずいぶんと流行していたように記憶している。次々とバリエーションが増え、どこにいってもミクロマンがいたという記憶があるが、気がつくとガンプラブームになり、ミクロ星人たちは消滅する。どこにいったのかミクロマンと思っていたら、トランスフォーマーというシリーズに変わっていた。日本ではガンダムが時代を席巻していったが、米国ではトランスフォーマーが人気になっていたのだった。
で、その元ミクロマンなトランスフォーマーはアニメでも人気を博して、ついに実写映画化とあいなった。
とはいえ、銀幕に出てくるトランスフォーマーは、玩具・アニメのトランスフォーマーとは似ても似つかない金属パーツの寄せ集め的なデザインとなった。日本ではコンボイ司令官と呼ばれていたロボットも本名のオプティマス・プライムと呼ばれるようになり、バンブルビーもちゃんと呼ばれるようになった。
筆者としては単にCGが見たくて劇場に足を運んだのだが、終始、上下左右にふれるカメラワーク、何が映ってるのか分からないうちに切り替わる短いカットの嵐、被写体全部にフォーカスがあってて何が何だかわからないCG、くだらないアメリカンジョーク、成長しない主人公、意味不明なヒロイン・・・・と、年寄りには、つらすぎる映像で、もうちょっと、落ち着いて撮れんのかと、過労で倒れそうになってしまったので、DVDかBDで、ゆっくり観よう、きっと、これはDVDかBDでおうちで観るものなのだ、と楽しみにしていたら・・・・ あまり、劇場での印象と、変わらなかった。

話しはこうだ。ともかく宇宙から、悪の金属生命体がやってきた。どうやら、キューブと呼ばれる、エネルギーの素を探して、地球を破壊しようとしているらしい。そこに、善の金属生命体もやってきた。目的は、キューブを守って地球破壊を阻止しようということらしい。さて、キューブは? その在り処は、ある少年が鍵となっているのであります。

この作品の売りは、驚愕の誰もみたことのない映像!

要するにCGで、ロボットが変形し暴れる!というもので奥深いストーリーは何もない。

大半のセリフが「move!move!」「go!go!go!go!」で構成されているので子どもさんが見てもわかる脚本なのだろう。しかし映像はたぶん子どもさんが見てもよくわからなかったのではないだろうか。

[:240]あまり好きではないシャイア・ラブーフが走り回る中、一服の清涼剤は、光る脇役ジョン・タトゥーロ。政府の秘密組織セクター7の捜査官役で好演。続編でも大活躍していくことになる。
いやはやジョン・タトゥーロが出てて良かった。それだけで見に行った価値があった。