★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【会長】良いことは何もない。

今週のお題「最近あった良いこと」
私は株式会社エヌジェイシー会長。真冬の凍てつくような冬将軍が雷を落とし雪と氷で私を責めるこの時期、いったい何が良いことだというのだろうか(笑)少々風邪気味で、いつも鼻水を垂らしながら走り回って暖をとっているのだが、それがいったいどう良いことだというのだろうか。諸君、同じような目に合ってないだろうか、すこぶる心配だ。

さて、おもむろにマイナス志向なことを言っておるが、私は良いことも悪いこともないのが良いことだと心得ている。辛さ10倍カレーの刺激があると、あるときは楽しい、あるときは哀しいと喜怒哀楽激しく、その差が大きければ大きいほど「良いこと」というのは目立つ傾向にある。それはすなわち「やなこと」も目立つ傾向にあるということで、私は「やなこと」というのは大変やだ。

すなわち平穏無事に日々を送れること。何の刺激もなく痛くもなければかゆくもない。それが私の求める「良いこと」だ。

先日、つちのこ社長が急な出張で東京にいってしまい、十分に用意されていた食事を深く考えずに、ああたくさんある、これは良いことだとはしゃいでいたのだが、なんと、定刻の5時になっても帰ってこない。ストーブもつかず、明かりもない。寒く暗い中で、私は必死に部屋中を探し回るのだが、なにしろ、つちのこ社長は出張中。誰もいない。
ひもじく寂しい。
たった一晩のことだったのだが、私は生命の危機を感じ、絶望の淵に立っていたのだ。
翌日の昼になっても帰ってこない。
このまま、私は飢え死ぬのかあるいは凍え死ぬのか、たいそう不安になった。
日が暮れても帰ってこない。
私は泣きそうになった。
そして深夜になり、ようやく、つちのこ社長が帰ってきて、私はたらふくメシを食ったのだった。
なんと素晴らしい。なんと美味い。その夜は遅くまで遊びまわって、あたたかい部屋で満腹のままぐっすり寝たのだった。たいへん良いことだ。

この実話の中に、良いことが2つもあるように書いてあるのだが、ほんとうにそれは良いことなのか。
その分やなこともたんとあって、足して割れば同じではないか。
良いことを求めれば、おのずと不幸もついてまわる。

欲を出せば自動的にやなことから逃れられなくなる。

そんな刹那的な生き方よりも、私はむしろ何もないことが望ましく考えておる。実は天にまします我らの父なる神様は、良いことだらけにしてくださっているので、あたりまえに思っているような平々凡々としたことにこそ良いことは詰まっている。ありがたや、ありがたや。感謝だ。

酸素があることも、水があることも、食べ物があることも、ほとんどのことがそこにある。
権利ではない。求めてもいないのに、最初からそこにあるのだ。
はるか昔からあり、これからもあるのだろう。
なんだ、良いことだらけではないか。

もともと。

感謝しないでおられようか。私は今日も感謝し、ありがたく専用コタツで眠る・・いや瞑想するのだ。

では諸君また会おう。