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★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】あずみ

小山ゆうのマンガを下敷きにした戦国アクション映画。

関ヶ原の戦いの直後、天下太平のためと、徳川側のナゾのブレーン南光坊天海は、豊臣側の殿方を暗殺するよう小幡月斎に命じる。月歳はどういういきさつかワケがわからないが、孤児たちを集め少数精鋭の暗殺集団、刺客として育てあげる。その刺客少年少女の中の一人、あずみは、抜群の運動神経と動体視力を持ち、ケタはずれな殺戮能力を有していた。ある日「使命を果たすためだ」と、月斎は仲間同士殺し合うよう命ずる。孤児達は互いに殺し合い、生き残った数名は、月斎とともに旅だっていった。
使命とは、徳川にたてつく豊臣方の、浅野長政、加藤清正、そして真田昌幸の3名を暗殺することにある。

史実うんぬんはむちゃくちゃなので、まあ、それは良しとして、設定も少女殺戮戦士ニキータかハンナをやりたかったのかムリムリだ。が、しかし、ともかく戦国絵巻だ。
主人公の少女あずみを上戸彩が熱演している。
浅野長政に伊部雅刀、加藤清正に竹中直人、あやしい敵に、遠藤憲一、オダギリジョーと、なぜかキャスティングが、ひどく濃い。濃すぎる面々が、この異常な設定の戦国ドラマを、それらしくしてしまうから非常に不思議だ。

驚かされるのは、その血なまぐささ。ストーリーらしきものは「使命だ」で完結していて、主人公たちの成長ドラマがあるわけでもなく、多少の苦悩はあるものの、とにかくバトルバトルバトル。人体破壊、血しぶきのオンパレードで、最初から最後まで、スプラッターホラー映画ように血しぶきが飛び散りまくる。ラストに至っては、あずみ一人で、何百何千といるであろう敵を斬りまくり、ほぼ無傷でいるというような無茶苦茶ぶり。それでいて、この一見カタルシスも何もなさそうな作風なのに、最後まで見入ってしまうのは、そのくどさ、濃さにあるのだろうか。

特筆すべきはオダギリジョー。女装の暗殺者、最上美女丸(名前がものすごくテキトーだ)を演じる。そのラスト、苦悶の表情を浮かべるのだが、これが、小山ゆう独特の作画する表情にものすごく近い(笑)どうやったら、あの表情ができるのだろう(笑)イケメン系にして、単なるイケメンにあらずのオダギリジョーには脱帽だ。

とにかく血糊を見る映画。
(北村アクションを見ても良し)

ヒットしたのかしてないのか、あまり、よく知らないのだが、一時期DVDが投げ捨てられるように売られていた。しかし数年後パート2が製作、公開される。