★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】マックスペイン

数年前、殺人課のマックスペインは、最愛の妻と子どもを武装ギャングに殺される。捜査は難航を極め、迷宮入り寸前。警察組織も相棒も信用できず、孤独に勝手に捜査を続けるマックスだった。
街ではヴァルキリーという名前の覚醒剤が蔓延していた。
片腕に翼のタトゥーを彫ったジャンキーが至る所にあふれかえっている。
あやしいクラブでの聞き込みで出会ったナターシャという女性も殺された。
殺人容疑はマックスにかかる。
ナターシャの姉と称するモナに命を狙われ、警察からも嫌疑をかけられるようになったマックス。なんとか無実であることを証明しようとする同僚のアレックスも、何者かに殺されてしまった。

一方、殺された妻の上司であった男は製薬会社で、ある秘密を隠していた。
製薬会社で産み出された新薬は、戦時の兵士に勇気を与える精神増強薬だったが、あまりに強い習慣性のため、薬ほしさのために研究員が殺されるほどの事故につながったのだった。
新薬は失敗作だったが、ヴァルキリーという名の覚醒剤として、市場に出回ってしまった。
その研究に、マックスの妻は関わっていたのだ。

街にあふれる覚醒剤と、妻の死。それがつながった時、マックスは「翼を持つ男」のアジトへと単身乗り込んでいく。そこには、マックスの直接の上司BBがいた。

どうやら殺人ゲームを映画化した作品だそうで、筆者はゲームをやらないので全く知らないのだが、主演のマーク・ウォルバーグの知らなかった魅力にぞっこんであったりした。
というのも、作品のあたりが良くなかったのか、マーク・ウォルバーグが、優しい青年に見えて仕方がなかったのだが、彼の経歴を見てみると、とかく暴力沙汰の多かった人物で、本作のマックスのようなキレもので暴力的な役柄でのこれほどのハマり具合を納得していいのか悪いのか。ともかく、妻子が殺され復讐心と憎しみにあふれる暴力刑事を見事なハマリ具合で演じている。

ストーリーは、犯人捜しであり、覚醒剤で無限のパワーを得たような勘違いをしたギャングを殺す映画で、さほどサスペンス性も何もない。おためごかしのセリフやシーンが連発で、アクションらしいアクションもなく、どういうポジションで理解すればいいか困ってしまったのだが、ともかくマーク・ウォルバーグの快演で満足だった(笑)

本当の黒幕にたどりつくこともなく、かすることもなく、ただ覚醒剤で暴れるギャングを殺しただけ、というのが、イマイチの原因かも知れない。
製薬会社の失敗談が、単に失敗談でおわってしまい、ではなぜ妻子が殺されることになったのか、何者が何をしようとして、そうなったのか、なぜ、マックスは巻き込まれたのかが、圧倒的に書き込み不足だ。

残念。