★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【PC】Windows 8 (64Bit) 古いドライバーがインストールできない場合の対処。

今日知ったのだが Windows8 の64Bit版では、古いドライバーがインストールできなくなっている場合があるようだ。実際に問題が起きたのは SANEI BL2-58 というUSB接続型のレシートプリンタでリーズナブルでコンパクトなサーマルレシートプリンターである。
Windows7用のドライバーが配布されているが Windows8用は未公開(あるのかないのかさえわからない)。またインストールしたことのある方はよくご存じだが、ドライバーのインストール方法にクセがあり、普通にインストールしてOKというわけにはいかない。
一度、なんにも入れない状態で USB接続し、不明なデバイスとして認識(?)されたあとに、手動でドライバーの更新から infファイルを指定するという、一般のユーザーには非常にわかりにくいインストール方法だ。(正直いえば、なんとかしてもらいたい気もしている)

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その BL2-58を Windows7と同じ手順で、ドライバーをインストールすると、

というような画面が表示され、インストールできない。
これは Windows8では あやしいドライバーはインストールできないように(セキュリティ強化の一環なのかも)なったということで、デジタル署名がされていないものはインストールできない仕様になったことによる。
Windows Vista も 7 もデジタル署名は必要だったが、それでも自己責任で

という質問に答えておけばよかった。ところが Windows 8では、これを許さないのだ。

そんなわけで、
(1)テストモードに移行
(2)ドライバー署名を強制しないモードで起動
(3)スマートスクリーンのモードを変更
の3手順で、強引に古いドライバーを入れるための手順をメモ書き。
(これから、こういうことがちょくちょく起こりそうだ)

(1)テストモード

コマンドプロンプトを管理者権限で開いて
bcdedit /set TESTSIGNING ON
を実行。
(元に戻すときは bcdedit /set TESTSIGNING OFF)
このモードについては、いまいち効果というか働きが理解できず、実際にはやってもやらなくてもいいような感じ。ただしそれは BL2-58 の時だけなのかも知れない。よくわからない。

(2)ドライバー署名を強制しないモードで起動

チャームから「設定」→「PCの設定変更」→「全般」→「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」を押す。

「トラブルシューティング]→「詳細オプション」→「Windowsのスタートアップ設定」の「今すぐ再起動」を押す。

再起動すると

英語な画面か日本語な画面が出るので
「↓」キーで「Disable Driver Signature Enforcement」を選んで起動するか
「7)ドライバー署名の強制を無効にする」を選択(数字の7キーを押す)

これでデバイスドライバーの署名がなくても、windows7 のように自己責任でインストールができる状態になる。ただし、PCを再起動してしまうと、このモードが解除されてしまうので、要注意。必要であれば再度同じことをして起動しなおす必要がある。

(3)スマートスクリーンのモードを変更

「コントロールパネル」→「アクションセンター」→「Windows Smart Screen 設定の変更」を開いて「何もしない」を選択してOKする。

と、面倒だが上記の設定変更を行ったら、通例通りにインストールすると、署名がないけどインストールするかの質問にインストールすると答えれば、インストールできるようになった。

ドライバーに署名がないのがインストールできない理由なので署名(pfx)をくっつければいいような気もする。時間があるときにチャレンジしてみようかな、とも思うものの、メーカーの責任範囲を超えてしまいそうなので、メーカーさんにはすみやかに Windows 8 64Bit版用のドライバーを公開してもらいたいところだ。

弊社でよく取り扱っている「あやしい系ドライバー」の周辺機器は、他にキャッシュドロアと アロハUSB/ND4という CTIアダプタがあるが、こちらは、接続ケーブル(USBシリアル)のメーカーである Prolific が Windows 8 対応ドライバーを早々に公開していて、何の問題もなく接続できた。

古いドライバーの周辺機器(あるいは Windows 8 正式対応をアナウンスしていない周辺機器)を使う予定の場合は Windows 7 にしておくか(汗)Windows 8 32Bit にしておくか、または、このような手順で強制的にインストールするかのいずれかとなることは、ちょっと覚えておきたい。


なお 弊社製の Hair Manager Ver5 および JD-NET COMVERTER 関連、健康宅配センターの Ver4 は Windows 7/8 完全対応であることはメーカーとして正式アナウンスしておきたい。