★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】Fist of the North Star

タイトルを直訳すると「北斗の拳」。1995年ハリウッドで製作されたハリウッド映画ではない東映Vシネマである。誰もがご存じ「マッドマックス」を惜しげもなくパクりまくった大人気マンガ原作の実写映画化で、主人公は、ご存じケンシロウ。作中は米語なので、ケンシーロ、と呼ばれている。それどころか「おまえは、北斗の拳だ」と命名され、北斗の拳とはケンシーロのことだという世界観だ。

悪役はシン。1時間半という尺の都合だと思うが、とにかく悪い。ただの悪党として描かれる。南斗聖拳も使うが、拳銃も使う。え!?拳銃? 悪党なので手段は選ばないのだ。カンフーのようなスタリシッシュな動きと、速度がなく、拳法といっていいのかわからないが、とくに音がすごい。

「ぺち」「ぺちぺちぺち」「ぺし」

そのままマイクで人体をひっぱたたいたような音を録音したかのようで、迫力の「は」の字もない。この「ぺち」「ぺちぺちぺち」「ぺし」に、”あーたたたたたたた”という怪鳥音が乗って、最後に「おまえはもう死んでいる」というのだった。。。。

CGと特殊メイクで、「あべし」「ひでぶ」を表現しているのだけど、これもなんというかあんまり痛そうじゃなくて、「ぺち」「ぺちぺちぺち」「ぺし」との相乗効果で、迫力がないのは、やっぱり、予算が足りないからなのでしょうか。

「ぺち!」「あたーーっ!」
「ぺちぺちぺち!」

秘孔をついているのだと思うけど、ツボを押さえているような気もして、「おまえは、もう健康になっている」の方が似合うような感じだ。

しかし、さすがに、あちらのムキムキ筋肉マン。
身長のヒロイン鷲尾いさ子(ユリア役)が、かの筋肉マンたちの前では 棒のようで、貧弱すぎて、魅力が全くない。ヒロイン役としては、どうかなあ。失敗じゃないのかなあ。
予算がないせいか、世紀末の破滅した世界というよりも、単なる廃墟、片田舎のゴーストタウンで
、狭くしょぼい。サザンクロスの街で、とくに因縁があるわけでもない ケンシーロと シンが最終決戦。はてさてケンシーロの行く末は!ユリアはどうなるのか!

北斗神拳と南斗聖拳の対決というよりは、ただの殴り合いだから笑えます。なにしろ、ケンシーロが、「うが~~~!」と、倒される瞬間の シンの必殺技はキ○タ○(股間への)キックなのだから。

見所は、レザボアドックスのグッドガイ、クリスペンがどうでもいいところでたくさん出てきて笑えるところと、ものすごく悪人顔のマルコム・マクダウェルがリュウケンだったりするところ。

何度も観るものではないが、一度は観ておくべき作品。