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★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】ヘルレイザー3

あんまりオススメしない映画

f:id:tsuchinoko118:20120823110803j:image:left:w260カルト的人気を誇るヘルレイザーの第3作目は、前作で「元・人間だったピンヘッド」と「ピンヘッド」の戦いを描く、ごく普通のC級スプラッターホラー(笑)
地獄の番人、魔導師(セノバイト)のピンヘッドは、元々あのような姿、性質、役割を担っていたわけではなく、エリオット・スペンサー大尉という人間だった。それが地獄で、頭に筋を入れられ鋲を打ち付けられ、あのような姿に変えられたのであった。2作目の最後に”人間に戻った”ピンヘッドが「思い出したぞ」と言って息絶えるシーンがあるが、そこからの展開。

ところが、どうしたことか、あの地獄の番人で、地獄から逃げた人間を追いかけ、「快楽を味わえ」と究極の痛みを与えるピンヘッドは、どこへやら。13日の金曜日のジェイソン、エルム街の悪夢のフレディ同様に、ただの大量殺人犯として描かれる。チェーンソー、かぎ爪の代わりになるのは、あの念力でチェーンを呼び出し引っかけるアレと、念力で人間をセノバイト風の化け物にしてしまう技。
驚くことに、低音で抑揚なくつぶやくような話し方だったピンヘッドは、本作では、「がーっはっはっはっはっはー」と”私は悪人です”というような大笑いをしながら、次々と人を「死の恐怖」へと誘う。「快楽=痛み」ではなく「死の恐怖」だ。

f:id:tsuchinoko118:20120823110802j:image:right:w300目玉にカメラを埋め込まれたセノバイト風化け物。CDがつきささって、それを投げつけ切り裂くセノバイト風化け物などなど、ひっくりかえりそうな新キャラが大量に登場し、「快楽=痛み」ではなく「死の恐怖」で街を塗りつける。なんだこれは、ほんとうにヘルレイザーか。

最後は、前世=人間としてのエリオット・スペンサー大尉が、同一人物演じるピンヘッドと、取っ組み合い(笑)
ピンヘッドに吸収されたと同時に「私を地獄へ送り返せ!」と、パズルを組戻して、一件落着。なんだこれは、ほんとうにヘルレイザーか。

f:id:tsuchinoko118:20120823110801j:image:left:w300
たしかにピンヘッドをはじめとするセノバイトのキャラ立ちは強烈ではある。だからといって、なにもこんな脚本にしなくても・・・・
セノバイトたちは、地獄よりの使者。彼らは、究極の快楽と称する究極の痛みを味合わせる魔導師たち。

街を恐怖のどん底に陥れるだけの化け物ではないのだ。

ああ、これはひどい。ひどすぎる。
しかし、不思議と、このひどさで作品が終止符を打つのではなく、次々と続編が作られていくのだから世の中不思議なものだ。