★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【音楽】Fire Bird (YMO)

f:id:tsuchinoko118:20120816154338j:image:left:w260iTunesを見ると、おすすめ欄に「FireBird/YMO」があったりして、そんな曲があっただろうか、またアルファレコード商法の一環かと思って視聴してみたら、聴いたことがない(笑)めずらしく本当に新曲であった。
YMO名義の新曲は 2007年の「RYDEEN 79/07」以来。
昨年のWORLD HAPPINESS で披露されたものの収録だそうな。

タイトルのFireBird火の鳥」。WORLD HAPPINESS のシンボルマークが手塚治虫作品の「火の鳥」だったそうな。そして「火の鳥」は「不死鳥」とも呼ばれ、復興のシンボルでもある。これはもちろん 311 の件についての願いが込められているのであろう。

さっそく DLし聴いてみると、HASYMOSKETCH SHOW のようなアンビエントな現代風のユキヒロではなく、BGM や TECHNO DELIC を彷彿させる坂本教授まるだしの曲で驚いた。坂本教授は、脱原発関連にも登場しまくっているほか、311をテーマにしたアルバムを製作したいというような発言もしており、今回の「 FireBird 」には、なみなみならぬ坂本教授の意気込みが感じられる。

例のごとく複雑怪奇なテンションノート・分数和音の多様でミニマルの手法で繰り返されるサウンド。YMOサウンドの基本構成の一つとして

(1)教授は難しいコードを小節あたまで抑えるだけ、を繰り返す
(2)バックで、細野氏とユキヒロがリズムで盛り上げていく

というのがあると思うが「Fire Bird」はこれにあたる。
この手法が多用されたのは TECHNO DELIC。教授のソロ作品でも、このパターンがやたらと出てくる。懐かしい曲にも思えてきてしまった。
テクノドン以降の、ああいう感じも良いけれど、筆者的には、こういうコード感のはっきりした楽曲がYMOだと思っているところあり、しっくりくる。

WORLD HAPPINESS では他にも何曲が披露されたようなので、ぜひ、全音源をアルバム化してもらいたいところだ。
そして、できうることなら、スタジオ版も・・・