★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【音楽】戸田誠司(SHI-SYONEN,FAIR CHILD)

なぜかコンピューター関連雑誌に連載が多い戸田誠司が80年代初頭に率いたテクノバンドというかユニットが SHI-SYONEN(し・しょうねん)だ。テクノというよりは思いっきりエレポップで、ひところ細野晴臣氏でおなじみのノン・スタンダードレーベルに在籍。その後、モメたのかやる気がなかったのかゴタゴタのまま自然消滅し、戸田誠司にYOUを足したのが FAIR CHILD(ふぇあ・ちゃいるど)だったりした。FAIR CHILD の方は、フロントとしての YOUに注目が集まり、適度に著名となったが、サウンドの方は SHI-SYONENの延長線上だというのが筆者の理解だ(笑)
この FAIR CHILD の方も 戸田がメンバーの川口を殴ったから解散したとかその後行方不明になったとかいう、あやしげな噂が流れるほど、戸田の短気で過激な人間性がうかがい知れる話しが至るところで聞かれる。真相のほどは定かではないが、戸田にとって、音楽バンドのメンバーも、コンピューター機器の一つにしか思っていないのではないかと思われるようなサウンドをしており、ひとつの真相なのかも知れない(笑)
そして驚くことに、今も昔もほとんど変わってない音楽性というのが筆者の最もお気に入りの部分でもある。
これは、たとえば YMO が時代とともに音楽性まで変遷していったのとは対照的で、音楽性が変化しない80年代当時のテクノは、みな歴史から消えていっているのに、なぜか戸田誠司だけは今も積極的に、昔のまんまで活躍している風変わりな人物でもある。
この80年代で、時計が止まってしまったような人物に、80年代で時計が止まってしまっている筆者も、ついうっかり共感してしまうのであった。