★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】ゾンビ(のリメイク)

f:id:tsuchinoko118:20120813183150j:image:left:w260たしかマトリックス・レボリューションを見るため劇場へ足を運んだ際に、さりげなく置いてあった白い1枚の「ドーン・オブ・ザ・デッド」のチラシを発見して、信じてよいのかどうか疑念を持ちながらも驚いたのは2003年のことだったと思う。ロメロ・ゾンビの最後の作品(当時)は、デイ・オブ・ザ・デッド(死霊のえじきという酷い邦題だった)が公開されてから、20年近く経過し、ハリウッドは性に合わないと田舎に引っ込んでしまったロメロ(気持ちはよくわかる)監督で、ゾンビ作品もブームはすっかり終わったような21世紀初頭。どういう経緯なのかは知らないが、本当に「ゾンビ」のリメイク版「ドーン・オブ・ザ・デッド」は2004年公開される。
あまりに久しぶりのゾンビ作品であり(ゾンビものはたくさん公開されていたが)、リメイクと聞いて正直ややビビっていたのだが、ともかく、これを契機に、「ランド」「ダイアリー」「サバイバル」と3本ものロメロ翁自身の新作ゾンビが見ることができるようになったのは、これまたどうしようもない事実であり喜ぶべきことでもある。

肝心の内容は、ずいぶんと改変され「ゾンビが大量に襲ってくる」以外は、キャラクターから何から全く別の作品で、リメイクでも何でもない(笑)
走るゾンビには賛否両論あり、筆者も、ゾンビはノロノロ歩くものだ、と思っていて、思わずのけぞってしまったが、この描き方(ザック・スナイダー監督の描き方)なら、迫力があって怖いので、これはこれで良かったと思う。

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CMは「一人の少女から」”感染する”と恐怖をあおっていたが、一人の少女は、すでにたくさんゾンビがいる中で、主人公のサラ・ポーリーがはじめて襲われるゾンビで、「一人の少女からはじまった」わけではない(笑)
あいかわらず、無責任でいい加減だ。
東宝東和時代を知ってる人は、こんなことで目くじらをたててはいけない。ろくに見ないで、広告代理店がつくった、てきとうなコピーなど信じてはいけない(笑)

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ゾンビ・マニアには、なぜか評判がよろしくないが、筆者は最後のどうしようもない救いのない終わり方や、人間ドラマもしっかりしていて評価が高い方だ。先日、「ゾンビ」と、このリメイク版を並べて見る機会があったが、個人的にはやはり「ゾンビ」に軍配を上げるが、それでも、「だから、リメイクはつまらない」というのかと言えば、これはこれで十分に面白い。実際、ロメロ監督も、作中に登場する装甲板を張ったバスに心を打たれ、「ランド・オブ・ザ・デッド」で、登場させている。撮った創作者が喜んでいるのだから、ファンは、喜ばねば。

本作のおかげで、後続のゾンビ作品がロメロ翁によって興されたのだから。

ところで全然関係ないが、サラポーリーは、嫌いな役者の一人にはいる。